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ラトック、DVIや光デジタルに対応したPC切替器などを発表
-無線伝送が可能なUSBオーディオ「REX-Link」も展示


REX-Link
11月20日開催


 ラトックシステム株式会社は20日、都内で新製品内覧会を開催。12月上旬発売予定の無線デジタル伝送が可能なUSBオーディオシステム「REX-Link」や、ハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載したPCカード型のテレビキャプチャカード「REX-CB90TV」などを展示。さらに、DVIや光デジタル音声に対応したPC自動切替器も参考出展した。


■ REX-220DVI/230DVI

 DVIの入出力に対応したPC自動切替器。1組のキーボード、マウス、ディスプレイ、オーディオ機器を、2台のPCで共有可能。アナログ音声対応の下位モデル「REX-220DVI」と、光デジタル音声対応の「REX-230DIV」の2モデルを用意する。対応OSは、Windows98 SE/Me/2000/XP。

 「REX-220DVI」は2003年12月から2004年初頭の発売を予定しており、価格は21,800円。「REX-230DIV」の発売日や価格は未定だが、「2004年中頃までにはリリースしたい。価格は220DVIを少し上回るが、3万円を切る」(同社)としている。

 ● REX-220DVI

REX-220DVI

 入力部のインターフェイスは、キーボードとマウス用にPS/2を2系統、ディスプレイ用にDVI、アナログ音声用とマイク用にステレオミニジャックを2系統用意する。各端子を1つに集約した独自のオールインケーブル「KVMケーブル」を使用し、すっきりした配線が可能になっている。

 なお、KVMケーブルは2本付属。入力端子も全2系統用意しており、最大2台のPCが接続できる。ディスプレイの対応最大解像度はUXGA(1,600×1,200ドット)まで。

 出力端子は、DVIを1系統、PS/2を2系統、アナログ音声を背面に1系統、ヘッドフォン出力を前面に1系統、マイク入力を前面と背面に各1系統装備。なお、ヘッドフォンとマイクは前面と背面の同時利用ができず、前面端子が優先される。

前面にマイク入力とヘッドフォン出力を装備 DVIやPS/2、ステレオミニなどをまとめた「KVMケーブル」 背面。最大2台のPCの映像・音声を切り替えられる

 入力信号の切り替えは、前面の切り替えボタン以外にも、キーボード上の「ScrollLock」キーから切り替えが可能。さらに、約10秒間隔で自動的にPCが切り替わる「オートスキャン機能」なども装備している。

 専用スタンドを同梱しており、縦置きも可能。縦置き時の外形寸法は44×89.6×222.6mm(幅×奥行き×高さ)。重量は390g。電源は付属のACアダプタを利用する。

 ● REX-230DVI

 220DVIとの違いは、光デジタル音声に対応したこと。アナログ音声入出力の代わりに、光デジタル入出力を装備しており、アナログ音声には対応しない。ただし、マイクの入出力は備える。また、前面パネルには230DVI同様ヘッドフォンも1系統用意している。

 また、PS/2の代わりに、キーボード・マウス用のUSB端子を装備。USB 1.1のHUBとしても利用でき、2個の空きポートを用意している。

切り替えボタンはLEDを内蔵 USB 1.1のHUBとしても利用でき、2個の空きポートを用意する


■ REX-Link/REX-CB90TV

「REX-Link」。ジュークボックス風のデザインを採用している

 会場には、12月上旬発売予定の「REX-Link」(型番:REX-Link1)も展示されていた。2.4GHz帯を使用し、PCの音声をワイヤレスで伝送するUSBオーディオシステムで、PCの音声を、離れた場所にあるオーディオシステムで聴くことができる。

 PCのUSB端子に接続する小型の送信機「CR-TXB01」と、光デジタル/アナログ兼用出力を1系統装備した受信機「CR-RXB01」で構成され、価格は16,500円。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 9.2.1/Mac OS X 10.1以上。

 無線伝送時には、PCの音声をSBCコーデックで圧縮し、送信するため、ドルビーデジタルやDTSなど、DVDのマルチチャンネル音声データの伝送には対応していない。通信距離は最大10m。電波干渉を回避する適応型周波数ホッピング方式や、電波状況に応じて圧縮時のビットレートを384~512kbpsの幅から最適に設定する機能などを備え、安定した伝送を実現するという。

受信機には光デジタル/アナログ兼用出力を1系統装備 本体上部は待機中レッド、通信中グリーンに光る USBメモリのような外観の小型送信機「CR-TXB01」

□製品情報
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/rexlink1.html
□関連記事
【11月7日】ラトック、無線デジタル伝送が可能なUSBオーディオシステム
-2.4GHz帯を使用、受信機は光デジタル出力を装備
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031107/ratoc1.htm

 また、ハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載し、PCカードType 2のCardBusに対応したテレビキャプチャカード「REX-CB90TV」のデモも行なわれた。発売は12月上旬で、価格は21,800円。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP。

 富士通製のMPEG-2エンコーダチップ「MB86393」を搭載し、MPEG-2/MPEG-1形式のキャプチャに対応。「Ulead Video@Home2」をバンドルしており、iEPGによる予約録画に対応するほか、タイムシフト再生、追っかけ再生などもサポート。さらに、ノイズリダクション機能やテレビ録画をしながらの静止画キャプチャ、DVDへのダイレクト録画などにも対応する。

PCカードType 2のCardBusに対応したテレビキャプチャカード「REX-CB90TV」 ノートPCの液晶部に、クリップで装着できるアンテナも参考展示していた。具体的な発売時期や価格などは未定だが、「REX-CB90TV」のオプションとして販売を検討しているという

□製品情報
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/cb90tv.html
□関連記事
【11月7日】ラトック、CardBus対応MPEGエンコーダ搭載PCカード
-TVチューナ内蔵。iEPG、追っかけ再生もサポート
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031107/ratoc2.htm

□ラトックシステムのホームページ
http://www.ratocsystems.com/home.html

(2003年11月20日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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