◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
テクノロジー・ジョイント株式会社は、独MainConceptが開発したH.264コーデックを国内および、中国、韓国などアジア地域向けに販売すると発表した。 今回発表されたH.264コーデックは、エンコーダとデコーダからなり、β版を同社ホームページ上にて12月中旬より公開予定。また、問い合わせを受けたメーカーなどには、評価用SDKも個別に提供するとしている。 放送業界、放送機材メーカーなどを中心に販売予定としており、価格は「ライセンス契約のため、個別対応となる」(テクノロジー・ジョイント 鉛谷貞治郎社長)という。
発表会では、MainConceptのマーカス・モニーク CEOが、同社のH.264コーデックについて解説した。 モニークCEOは、「MPEG-2はテレビにフォーカスしており、MPEG-4はストリーミング向けとなっていた。H.264はそれらを置き換える」とし、社を挙げてH.264へ取り組むと強調した。 また、MPEG-2と比較して、クオリティを維持しつつ、ファイルサイズを4~5倍以上小さくできるなどの特徴を解説。静止画キャプチャしたMPEG-2映像とH.264映像の拡大部分を比較して、H.264の優位をアピールした。
H.264には、多くのメーカーが取り組んでいるが、「MainConceptは10年にわたり、動画コーデックの開発に取り組んできた」とし、他社に対して豊富な経験がアドバンテージであると説明。H.264の全てのプロファイルに対応しているのも、現在ではMainConceptだけという。 また、従来のMainConceptの他のエンコーダと同様に、クオリティとスピードも特徴としており、特にスピードに関しては、Intelと協力し、Pentium 4やHyper-Threadingへの対応も進めている。 Windows版のコーデックを2004年1月にリリースするほか、LinuxやMacinotoshなどのマルチプラットフォーム対応も進めている。また、ハードウェアDSPの開発も進めており、2004年3月のリリースを予定。
発表会場では、NEC製ワークステーションを利用したH.264の再生デモが行なわれていた。ワークステーションはXeon 3GHzのデュアル構成で、720×480ドット/約800kbpsのH.264映像を再生したが、開発バージョンのため時折フレーム落ちが発生した。 製品化時の要求スペックはPentium 4 2GHz以上のPC、もしくはPowerMac G5以上のMacintoshとなる予定。
□テクノロジージョイントのホームページ (2003年12月8日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
|
|