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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ヤマハ株式会社は、HD2+搭載のホームシアター向けDLPプロジェクタ「DPX-1100」を4月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は110万円前後と見られる。月産台数は、発売当初300台を見込んでいる。
DPX-1100は、2002年12月発売の「DPX-1000」の後継機。デザインは従来モデルを踏襲し、外形寸法と重量は、従来モデルとほぼ同じ、495×465.4×192.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量13.8kg。しかし、DMDチップがHD2からHD2+に変更されたほか、カラーフィルタが7セグメント化されるなど、内部の設計は一新された。 1,280×720ドットの0.8インチHD2+パネルに加え、新設計の光学系との組み合わせにより、4000:1(ランプ最大電圧、ホワイトブーストON、アイリス最小時)のハイコントラストを実現。同社の「ナチュラルブラック・コンセプト」をさらに進化させ、「黒の深みや暗部の階調の滑らかさがさらにアップし、奥行き感や立体感あふれる新次元の映像表現を実現した」としている。カラーホイールには、従来のRGB 6セグメントにNDフィルター付きの暗いグリーンセグメントを追加した、新開発の7セグメント・カラーホイールを使用。視覚的な感度が高いグリーンの分解能をアップさせることで、暗部だけでなく全領域での階調表現力を向上させた。また、各セグメントでも安定した特性が得られやすいモノリシックタイプを採用しており、熱に強いコアレスエアーベアリングモータと組み合わせ耐久性も強化した。 色再現性についても、HDTV規格の「緑」色度をカバーしたほか、色のバランスの見直しが行なわれ、実用的な明るさを約30%改善している。色調整では、WRGBYCMの7軸に対する色度値やゲインを個別に直接指定できるモードに加え、色温度とRGBのバランスと整合性を保ちながら調整できる、独自の「ナチュラルカラーアジャストメントシステム」を利用したモードなど、目的に応じた調整が可能。調整画面もグラフィック表示に加え、「1ライン」メニュー表示での調整も用意される。調整した画質は、入力端子ごとに各6パターンまで記憶可能。 投射レンズは、従来からさらに高性能化を進めたという、新開発の1.6倍ズームレンズを搭載。レンズ素材として特殊分散ガラスの使用を倍増させることで、色収差を大幅に改善したという。100インチ(16:9)の投影距離3.0~4.8m。さらに、照明系と投射系の双方のレンズ部が連動し、光量を制御する3段階切替えの電動式光学絞りを搭載。絞り機構や絞り率が全面的に見直されている。 映像処理回路も、10bitA/D変換回路使用しており、1080i信号に対応したI/P変換回路までの信号処理回路に加え、SD信号(480i/p、576i/p)に対しては、新たにFaroudja「TrueLife」機能による「エッジエンハンス&ディテールエンハンス」を装備した。また、アスペクト変換も拡充。新しく搭載した「シネマズーム」では、シネマスコープサイズの画面を16:9のスクリーンの縦方向いっぱいになるよう拡大し、ブラックバーをカットして表示する。 ランプは270W SHPを使用し、映像コンテンツや視聴環境に合わせて明るさを多段階に設定可能。ヤマハ独自のフル電動制御で、レンズシフトをはじめ、ズームやフォーカス、アイリスなどの光学系制御をすべて電動化。リモコン操作で調整できる。騒音面でも、厳選したというモータファンの採用や、独自の消音設計により、高出力のランプを使いながらも28dB(ランプパワー最小時)~30dBに抑えた。消費電力は375W。 映像入力端子は、コンポジット(RCA×1)、S映像×1、D4端子×1、コンポーネント/RGB(BNC)×1、コンポーネント/RGB(D-Sub 15ピン)×1、HDMI×1を搭載。DLP方式のプロジェクタでHDMI端子を装備したのは初としている。そのほかにも、RS-232C端子、トリガー出力なども備えている。
□ヤマハのホームページ (2004年2月19日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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