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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は29日、300MHz動作で1,800MFLOPSのオーディオ向けDSP「TMS320C6713」を発表した。2004年第2四半期の量産出荷を予定し、1万個受注時の単価は推奨価格34.29ドル。 民生用ハイエンドオーディオ機器、産業および医療機器などに向けたDSPで、225MHz版「TMS320C6713」(C6713-225)を強化したもの。「C67x」世代の最新DSPとなる。オーディオアプリケーションとしては、高速エンコーダ、マルチチャンネルエンコーダ、デジタルミキサー、エフェクト合成などの用途を見込んでいる。 C6713-225とパッケージやピンの互換性を持ち、さらに市場展開済みの「C6711」やそのほかの「C6713」製品群とのコード互換も維持。開発済みのアプリケーション・コードをそのまま再利用できる。また、DSK(DSPスタータ・キット)と統合開発環境「CC Studio」(Code Composer Studio Ver.2.2)をサポートし、「業界で最高の浮動小数点開発環境が得られる」としている。 オーディオI/Oは、I2C(Inter-Integrated Circuit Bus)マルチ・マスタ/スレーブ・インターフェイス、McASP(Multi-Channel Audio Serial Ports)×2などで構成。また、DIT(デジタル・オーディオ・インターフェイス・トランスミッタ)を集積し、S/PDIF、IEC60958-1、AES-3、CP-430の各種インターフェイスをサポートしている。 Dolby LaboratoriesのSabine Jenningsプログラム・マネージャは、「これまで『Dolby Digital Professional Encoder』を225MHz版のTMS320C6713に移植するため、TIと協力してきた。300MHz動作品が追加され、当社の顧客は最終製品の実装面積を変えることなくステレオエンコード機能が追加できるようになった」とコメントしている。 Ingenient TechnologiesのImagine Technology部門担当社長、アーロン・コールドウェル氏は、「現在、音楽CDをPC上で完全にエンコードするには6~8分必要だが、300MHz動作品の利用でおよそ4分以内でエンコードできる」と述べている。 □Texas Instrumentsのホームページhttp://www.ti.com/ □製品情報(英文) http://focus.ti.com/docs/prod/folders/print/tms320c6713.html □日本TIのホームページ (3月29日現在、この件に関する情報は掲載されていない) http://www.tij.co.jp/ (2004年3月29日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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