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NECエレ、ドルビーデジタル対応のMPEGエンコーダチップ
-3次元Y/C分離も内蔵し、実装面積低減や低コスト化を実現


4月13日サンプル出荷開始

サンプル価格:5,000円


 NECエレクトロニクス株式会社は、ドルビーデジタル音声のエンコードに対応したMPEGエンコーダ「μPD61154」など、MPEGエンコーダチップのサンプル出荷を13日より開始した。

 ドルビーデジタル音声のエンコードに対応した「μPD61154」と、MPEGオーディオのみ対応する「μPD61153」の2種類が用意される。サンプル価格は各5,000円。

 パソコンのテレビキャプチャカードでの利用を見込んだMPEGエンコーダチップ。MPEG-2のエンコード機能のほか、3次元Y/C分離や、ビデオデコーダ機能を内蔵。さらに、MPEG-2のデータや、圧縮されていない動画/音声データ、字幕データなどのビデオブランキング情報(VBI)データの4種類のデータを同時にパソコンに転送できるPCIバスマスタ転送機能を内蔵している。

 PCのビデオキャプチャカードに必要となる、MPEGエンコード、3次元Y/C分離、ビデオデコーダ、PCIバスマスタ機能の4つの機能を1チップ化したことで、同機能を個別チップで実現した時に比べ、LSI価格を約半分に低減でき、ボードの実装面積の小型化も可能となるという。

 また、アナログ動画信号のデジタル化時のサンプリング周波数を、同社現行機種の27MHzから、28.6MHzに高速化。画面横方向のライン一本あたりの表示精度が、現行機種の1,440byteから1,528byteに微細化され、多様なVBIデータのソフトウェアデコードが可能となる。

 さらに、DDR SDRAMとあわせて利用することで、アナログビデオ再生時の画面揺れを押さえるタイムベースコレクタ(TBC)機能を拡張できる。従来の圧縮用1チャンネルから、2チャンネルとなり、圧縮/表示用にそれぞれTBCが利用できるようになった。

 同社では、Windows XP Media Center Edition対応のドライバソフトや、テレビチューナ機能を搭載したリファレンスキットも開発しており、8月までに製品化するとしている。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/ja/news/archive/0404/1301.html

(2004年4月13日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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