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日立マクセル、16倍速DVD-RAMを実現可能なBCM記録膜を開発


4月22日発表


 日立マクセル株式会社は、DVD-RAMの16倍速記録や青色レーザー対応光ディスクの高速記録に応用可能な、ビスマス系相変化型(BCM:Bismuth Coupling Material)記録膜の開発に成功したと発表した。

 従来のGeSbTe(ゲルマニウム・アンチモン・テルル)やAgInSbTe(銀・インジウム・テルル)などのアンチモン・テルル系合金をベースにした相変化記録膜の材料では、高速記録時に記録マーク(非晶質)が結晶に戻りやすくなるという特性があった。そのため、保存時のデータ寿命が短くなり、高速記録と低速記録が両立できなかったという。

 BCM記録膜では、新開発のビスマス・テルル系合金をベースとしたBiGeTe(ビルマス・ゲルマニウム・テルル)を採用し、高速記録とデータ保存性の両立を実現可能となる。低速記録時でも記録マークの再結晶化を抑えられることから、2倍速DVD-RAMと互換性のある、5倍速DVD-RAMメディアや、16倍速DVD-RAMで必須となるCAV(Constant Angular Velocity)記録へ対応できるという。また、記録部(非晶質)と消去部(結晶)の屈折率の差が拡大したため、信号振幅(再生信号出力)も大きくなり、高S/N比を実現できる。

 さらに、BCM記録膜に日立製作所の開発した高速記録技術を適用することで、DVD-RAMの16倍速記録で、ジッター約9%、データ消去比25dB、搬送波対雑音比(C/N)52dB、ビットエラーレート100万分の1以下を実現し、実用化の見通しが立ったという。

□日立マクセルのホームページ
http://www.maxell.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.maxell.co.jp/company/news/2004/040422.html

(2004年4月22日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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