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アイ・オー、「AVeLフェア」を開催。MPEG-4プレーヤー自作キットを展示
- XVD TVキャプチャカードやSDビデオレコーダも出展


会期:4月24日~25日


会場は東京国際フォーラム

 株式会社アイ・オー・データ機器は24~25日、プライベートショー「AVeLフェア」を開催した。同社としては'96年以来の一般ユーザー向けのプライベートフェアとなった。各日先着1,000名にUSBメモリを配布したこともあり、初日となる24日には10時の開場を前に長蛇の列ができるなどの盛り上がりを見せた。同社発表の総入場者数は9,194名。

 発売中の製品デモのほか、今後発売予定の新製品や参考展示などが多数行なわれた。



■ ピラミッド型SDビデオレコーダを出展

AV3GRC/SD

 7月に製品化予定のSDカード用ビデオレコーダ「AV3GRC/SD」が展示された。価格は2万円前後の見込み。ピラミッド型のデザインが特徴で、本体上部にSDカードスロットを搭載。アダプタを利用することでminiSDカードにも対応するほか、5枚までのminiSDを同時利用できるアダプタと専用スロットも用意されている。

 記録形式は、MPEG-4 Simple Profile Level0、MPEG-4 Simple Profile Level 1 with 3GPP restriction。音声記録形式はGSM-AMR。記録解像度はQCIF(176×144ドット)/SQCIF(128×96ドット)。フレームレートは15fps。

 チューナなどは備えておらず、外部入力としてコンポジットビデオとアナログ音声を装備。ビデオデッキのタイマー録画予約機能を利用し、録画予約の開始と同時に出力される映像信号を検知して、タイマー録画も行なえる。ただし、最近のHDDレコーダなどでは、タイマー録画時に映像出力を行なっていない機種が多いので、そうした機種と接続した場合はタイマー録画はできない。

 対応機種は、NTTドコモのN900i、F900i、SH900i、P900i、P2102V、F2102V、N505iS、F505i、ボーダフォンのJ-SH53、V601SHの計10機種。機種ごとにフォルダ構造などが異なるため、録画前に機種を設定しておく必要がある。

前面にLEDと録画ボタン、ビットレート設定ボタンを備える ビデオ入力とアナログ音声入力を装備。右側面にminiSDカードアダプタ用のスロットも備えている

 今後は、チューナ付きモデルや記録解像度の向上を図るほか、auなどの対応機種拡大も図る予定。なお、ピラミッド型のデザインについては「先進的な製品なので尖ってみました」とのこと。

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GV-MVP/XVD

 また、テレビチューナつきのXVDキャプチャカード「GV-MVP/XVD」も展示している。年内に発売予定という。

 同社では、テレビチューナ無しのXVDキャプチャカード「GV-XVD/PCI」を2003年より発売しているが、GV-MP/XVでは新たにテレビチューナを搭載。また、付属ソフトも「mAgicTV 4.2」とし、新たにキーワード録画やジャンル別検索などが可能となった。

 TI製のDSPを搭載しており、ハードウェアを利用したXVDエンコードに対応。なお、MPEG-1/2などのキャプチャには対応しない。付属のエンコードソフト「XVD encorder」でもハードウェアエンコーダを使ったXVDエンコードが可能となった。

mAgicTV 4.2ではキーワード検索/録画やジャンル別検索に対応 XVD encorderでもハードウェアを利用したXVDエンコードに対応 チューナはPanasonic製

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【2003年4月25日】BHA、CD-RにS-VHS画質で2時間記録できる新圧縮方式「XVD」
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■ 挑戦者ブランドでMPEG-4プレーヤー自作キットなど展示

Movie Tank。単体でHDD内のビデオファイルの出力が可能

 同社の自作PCユーザー向けブランド「挑戦者」では、USB 2.0の外付け3.5インチHDDケースにMPEG-4再生機能を備えた「Movie Tank」を参考展示。HDD内のビデオ映像を再生するデモも行なっていた。

 USB 2.0外付け型のHDDケースにMPEG再生機能を搭載した製品で、MPEG-1/2/4、XviDをサポートするほか、DivXにも対応予定。コンポーネント映像出力やS映像出力、光デジタル出力も備えており、単体でのビデオ/オーディオ出力が可能となっている。

 USB 2.0外付け型HDDとしても利用可能で、ファイルフォーマットはFAT32。発売は「夏の暑くなる前には」とのことで、7月前には発売されそうだ。価格は2万円を切る程度になる見込み。


Movie Tank 別売の3.5インチHDDを内蔵するだけで利用できる コンポーネント出力や、光デジタル音声出力などを装備する

Movie LAN Tank

 また、Movie TankにEthernetを搭載し、ネットワーク経由でコンテンツをHDDに蓄積。単体でビデオ出力を可能とする「Movie LAN Tank」も参考展示している。製品化時期などは未定だが、Movie Tankの発展形として製品展開を考えているという。

 3.5インチHDDを利用したNAS(Network Attached Storage)作成キット「LAN Tank」も展示し、こちらも7月頃の発売を予定しており、価格は15,000円程度となる見込み。

 玄人志向の「玄箱」の対抗製品となる簡易NAS作成キットで、3.5インチHDDを用意するだけで、ファイルサーバー/プリンタサーバーとして利用できる製品。特徴は、同社のネットワークDVDプレーヤー「LinkPlayer」との連携機能で、LAN Tank内のコンテンツをネットワーク経由で再生できる。

 CPUにSH-4 267MHzを搭載し、最高94.5Mbpsの高速転送が可能なほか、アルミ筐体を採用。さらに、ファンレス設計、アクセスが無い時のHDD自動停止機能などを備え、低騒音化を図っている。

LAN Tank EthernetやUSB端子を背面に装備 解説

 また、電源を切らずにHDD交換ができるHDDリムーバブルキット「Change Tank」や、同社製のHDDやDVDドライブに一括して電源を供給でき、ACアダプタなどの数を削減できる「Power Tank」なども参考展示されていた。

1番上が「Power Tank」。下の3つの外付けHDDユニットに電源供給し、ACアダプタ数を削減できる Change Tank。IDEのHDDをOS起動中にも取り外しできる


■ iVDR対応製品も参考出展

iVDR対応LinkPlayer

 リムーバブルHDD「iVDR」対応製品も多数展示された。いずれも12日のiVDR発表会で展示されていたが、一般に製品公開したのは今回が初めて。

 同社のHDDレコーダ「Rec-ON」のiVDR対応モデルや、DVキャプチャユニット「DVC-iVDR」のほか、LinkPlayerのiVDR対応版も展示された。DVDプレーヤー部をiVDRスロットに変更したもので、iVDRにネットワーク経由でコンテンツを蓄積し、再生できる。

 いずれも、参考出品で製品化時期などについては未定としている。

iVDR対応のRec-ON DVC-iVDR

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■ LinkPlayerはXVDやMotionPixのMPEG-4再生をサポート

LinkPlayerのファームウェアを強化。実際にXVDの再生デモも行なっていた

 ネットワークDVDプレーヤー「LinkPlayer」のデモも多数行なわれていた。また、XVDやMPEG-4動画カメラ「MotionPix(AVMC212)」で記録した動画ファイルの再生に対応したLinkPlayerも展示され、実際にXVDの再生デモが行なわれていた。

 従来のLinkPlayerとハードウェア的な変更は無く、ファームウェアの更新だけで、XVD/MPEG-4の再生に対応するという。具体的な対応時期は未定。

 また、ハイビジョンレコーダ「Rec-POT M」も大々的に展示。Rec-POT Mで追加されたムーブ機能などの解説が行なわれていた。


大きなブースを設け「Rec-Pot M」をアピール 同社のDVDドライブなどを使った、DVD作成教室なども開かれた

偏光メガネで3D映像を楽しめる3Dプロジェクタや3D対応液晶ディスプレイを展示。液晶用3Dキットは、同社製ディスプレイ用の専用3Dフレームと3D映像作成ソフト、偏光メガネなどをセットにして7月頃発売予定。価格は4万円前後

AVeLイメージガールの時見愛子

 会場では、「AVeLイメージガール」に起用された時見愛子によるトークショーやライブも行なわれ、「AVeLテーマソング」を熱唱。また、LinkPlayerなどがあたるじゃんけん大会も行なわれ、盛り上がりを見せた。


AVeLテーマソングを熱唱 ステージには多くの人が集まった

□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.jp/
□AVeLフェアのホームページ
http://www.iodata.jp/avel/
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【2003年10月6日】アイ・オー、実売24,000円のMPEG-4動画カメラ
-SDカードにVGA/10fpsの動画撮影が可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031006/iodata.htm

(2004年4月26日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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