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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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クラリオン株式会社は6日、ADDZEST(アゼスト)ブランドの新製品として、HDDナビゲーションシステム初のワイド7インチディスプレイを搭載した「MAX940HD」、「MAX740HD」、「MAX540HD」を発表した。6月上旬に発売し、価格は順に275,100円、254,100円、197,400円。 また、ディスプレイなどを省略した外付けタイプのHDDナビゲーションシステム「NAX040HD」も7月上旬に発売。価格は165,900円となっている。
■ MAX940HD 20GB HDDを搭載した2DINのHDDナビゲーションシステム。HDDに加え、DVDプレーヤー、MDプレーヤー、メモリースティックスロットを装備する。再生した音楽CDをATRAC3形式でHDDへ楽曲を取り込む「ミュージックキャッチャー」機能が利用できる。メモリースティック内のMP3データも再生可能。
前モデル「MAX930HD」との主な違いは、ディスプレイをワイド6.5型からワイド7型に変更したこと。インダッシュディスプレイのHDDナビとしては業界最大としている。タッチパネル式で、パネル解像度は480×234ドット。また、HDDへの取り込み形式がMP3からATRAC3に変更された。 ミュージックキャッチャーの記録ビットレートや音楽用のパーテーションサイズは明らかにされていないが、最大1,500曲程度の保存が可能としている。なお、HDDへの取り込みは等速で、再生しながら行なう。 CDDBにも対応し、2004年版のデータをHDD内に格納している。さらに、インターネットからダウンロードした新データをメモリースティック経由で追加することも可能。なお、メモリースティック内のMP3ファイルをHDDにコピーすることはできない。また、メモリースティック内の静止画(JPEG、BMP)をオリジナル壁紙にする機能や、マイリスト、ナビ登録リストなどのメニューにコンバートすることも可能。 MDプレーヤー部はMDLPの再生に対応。MD内のATRAC3形式データ(LP2、LP4)をHDDに取り込むことは不可能となっている。 ナビ機能としては、3D CAD技術でよりリアルになったという「スクエアビュー」(都市部の主要一般道路にのみ対応)を新採用。さらに、都市高速入口表示(全国373カ所)を3D化している。
また、「カーライフ全般をナビゲートする」という「メンテナスメニュー」も搭載。エンジンオイルの交換時期、タイヤの空気圧、免許証の更新時期などを表示する。 なお、今回発表のHDDナビゲーションに対応した専用ETCユニット「ETC940」も6月上旬に発売する。価格は27,510円。HDDナビと連動し、料金表示や音声案内が可能となる。時間や料金などをリストアップする履歴表示も行なえる。 ETCユニットの外形寸法は70×115×17mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.2kg以下。アンテナ部は29×29×8.8mm(同)、0.1kg以下となっている。 さらに、VICS光・電波ビーコンユニット「VCB940」も6月上旬に発売。価格は27,510円で、外形寸法および重量は86×31×30mm(幅×奥行き×高さ)、0.3kg以下。
■ MAX740HD MAX940HDからMDプレーヤーを省いたモデル。20GB HDD、DVDプレーヤー、ディスプレイ、ナビ機能などは同じ。ディスプレイ周りのデザインも同等となっている。
■ MAX540HD AV機能の付いたHDDナビゲーションとして、初めて20万円を切ったという「戦略モデル」(同社)。ディスプレイはワイド6.5型で、DVDプレーヤーではなくCDプレーヤーを内蔵している。MDプレーヤーは非搭載。 今回発表のシリーズで唯一、ミュージックキャッチャーの倍速取り込みが可能。そのほかの機能は上位機種と同等となっている。
■ NAX040HD 外付けタイプのHDDナビゲーションシステム。7月上旬発売のAVセンターユニット「VRX745VD」(207,900円)と組み合わせることで、AVナビシステムとして機能する。VRX745VDは今回初めて披露された機種。正式なデザイン、仕様などは未定となっている。 ナビ機能は上級機種と同等で、専用ETC「ETC940」も接続可能。ただし、ミュージックキャッチャーは搭載していない。外形寸法は178×168.4×28mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.2kg。リモコンが付属する。
■ 2004年はAVナビが60%成長 泉龍彦社長は発表会で、「中期計画に向けての次の課題は、“継続的な成長”と“ブランドの構築”。具体的には、市販市場を中心とし、海外に視野に入れたグローバルに展開する」と方針を述べ、今回の新製品ついては「独自性が高く、自信を持ってお送りできる製品。得意の車載技術と独自性、先進性をあわせて供給すれば、ブランドも構築できるだろう」と自信を見せた。 商品戦略本部の野村裕之氏によると、「昨年(2003年)がHDDナビ元年」という。2004年媒体別シェアは、DVD-ROM66%、HDD28%、CD-ROM6%。市場全体が17%の成長する中、DVD/CD再生機能を持つ「AVナビ」が60%の伸張率を見せると予測。また、調査によると、購入希望者の49%がAVナビを希望しているという。
□クラリオンのホームページ (2004年5月6日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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