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松下、国内メーカー最大の65V型プラズマテレビを今秋に発売
-発表会で参考展示、浜崎あゆみさんも来場


参考出品の65V型プラズマテレビ
5月10日発表


 松下電器産業株式会社は10日、都内でフラットパネルテレビ「VIERA」の発表会を開催し、2004年夏商戦向けの13機種を公開した。

 発表されたのは、プラズマテレビ「PX300」シリーズ3機種、ワイド液晶テレビ「LX300」シリーズ2機種、同「LX30」シリーズ3機種、DVDレコーダ内蔵タイプ1機種、ワイヤレスタイプ1機種、4:3スタンダードタイプ3機種。

 挨拶に立ったパナソニックマーケティング本部の牛丸俊三本部長は、テレビ市場が現在、白黒テレビ、カラーテレビ、大画面テレビの出現に続く、アナログからデジタルへの変革期である「第4の波にある」と訴えた。その根拠として、平均単価の増加が目立つJEITAの統計や、同社予測によるテレビの「薄型化率」といった数字を挙げた。

 それらによると、2003年における薄型テレビの比率は20%程度で、2004年には33%、2005年には48%に伸張。そのうち、プラズマテレビ市場における42型以上の比率が、2003年52%、2004年54%、2005年55%、2006年58%と安定した需要を見込めると述べた。また、液晶テレビでは、30~32型が2006年においても、主力サイズとして7割程度を占めるとした。

 松下電器としては、「32V型以下は液晶」、「37型以上はプラズマ」という戦略を今後も貫くという。液晶の利点を「輝度・明所コントラストで優位」、「小画面の低電力化・高輝度化が容易」、「多面取りによるコストダウン」とし、PDPの利点を「応答速度、視野角で優位」、「回路合理化によるコストダウン」を挙げている。液晶とPDP、どちらを主体とするかについては、PDPテレビビジネスユニット長の藤田正明氏が「大画面へのシフトを考えると、今後もプラズマを主力としたい」との意向を明らかにした。

 なお、フラットパネルテレビにおける2003年の同社シェアは国内30%を達成。2004年は35%に高める。海外では2004年に20%、2005年30%を目指す。

牛丸俊三パナソニックマーケティング本部長 五輪のアスリートをイメージしたダンスが披露された

 昨今の大画面テレビ市場の盛り上がりについては、「シニア層と女性の人気、リビングの変化、放送・DVDの高画質化」などを理由に挙げた。シニア層は世帯あたりの貯蓄額が比較的高い上、今後も構成比を増していく。さらに、「女性が買いたいもの」として「薄型大画面テレビ」が上位にくる現象を紹介した。

 従来のタウやVIERAに搭載されているTナビも順調な展開を見せているという。現在69サイトが運営中で、2005年春には約300サイトを予定している。なお、Tナビユーザーのリクエストで一番多いのが「情報をプリントアウトしたい」という要望だという。そのため、7月1日にはデジタルテレビに接続できるインクジェットプリンター「KX-PG1」を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は58,000円前後と見られる。

KX-PG1

 方式は6色インクのインクジェットで、最大解像度は1,440×720dpi。インクカートリッジはエプソン製を使用する。A4、はがき、L判のプリントに対応。テレビとはEthernetで接続し、USB 2.0端子も装備。PictBridgeにも対応しており、デジタルカメラと直接接続することもできる。外形寸法は430×420×109mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.5kg。

 また牛丸本部長はテレビの買換え需要を分析し、「10年前の主流は29型や25型。部屋の角にプラズマテレビを置いた場合、VIERAなら42V型が収まる。買い換えるならインチアップを勧めたい」との説も披露した。

 アテネ五輪の公式スポンサーでもある同社は、2004年の夏商戦に向けて五輪関連のプロモーションを過去最大規模で行なう。直近の過去2回(アトランタ、シドニー)のオリンピックの年、テレビの国内出荷台数は、いずれの年も前月、当月ともに前年より16万台増加している。今年は「DIGAで録ってVIERAでみる」を訴求し、オリンピックをてこにデジタル家電を根付かせる構えだ。

 その代表的な存在が、五輪キャンペーンキャラクターの浜崎あゆみさん。発表会に来場し、五輪キャンペーンキャラクターに選出されたことについて「身の引き締まる思い」と、感想を語った。

五輪キャンペーンキャラクターを務める浜崎あゆみさん。興味のある種目は「水泳」

 なお会場では、民生機としては国内メーカー最大となる65V型プラズマテレビを参考展示していた。発売は今秋を予定し、価格は未定。解像度は1,366×768ドット。近日中に正式発表される見込みで、コントラスト比などのスペックは明らかにされていない。

参考出品のブルーレイレコーダ。正式発表はまだ先とのこと

 会場では、3月にDIGA発表会で参考出品されたブルーレイレコーダと共に展示され、ブルーレイレコーダに記録したHD映像をコンポーネント映像で出力、65V型で表示していた。今回もブルーレイレコーダについては正式なアナウンスはなかった。

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース(新・うす型テレビ「VIERA」13機種を発売)
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040510-1/jn040510-1.html
□ニュースリリース(KX-PG1)
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040510-8/jn040510-8.html
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040510/pana1.htm
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040510/pana2.htm

(2004年5月10日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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