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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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エキサイト株式会社は、音楽ダウンロードサービス「Excite Music Store」を20日より開始した。ポータルサイト「Excite」の「エキサイトミュージック」と連動し、Windows Media Audio形式での音楽配信を行なう。 サービス開始時の配信レーベルは東芝EMI、コロムビアミュージックエンタテインメント、オレンジブルー。楽曲提供予定のレーベルはワーナーミュージック・ジャパン、BMGファンハウスなど。20日のサービス開始当初の収録曲数は約1,100曲(邦楽約1,000曲/その他約100曲)。6月中に約4万曲(邦楽約1万曲/洋楽などその他約3万曲)まで増やし、年内に10万曲まで拡充する見込み。 価格は1曲150~270円程度で、アルバム単位での販売も行なう。アルバム単位での販売価格は1,500~2,500円程度の見込み。 サービスの課金は、「エキサイトID」を利用したクレジットカード決済。エキサイトIDの取得にはクレジットカード情報や、送付先情報などの登録が必要となる。登録は無料。また、各ISPと提携し、BIGLOBE、DION、ODNのプロバイダー決済にも対応予定。将来的にはWebMoneyやビットキャッシュでの課金も予定しているという。 同社のコンテンツ配信プラットフォーム「BB.excite」のシステムを活用。WMAの採用により、ダウンロードした音楽ファイルをWindows Media Playerで簡単に再生できるのが特徴。ビットレートは128kbps。Windows Media Technology(WMT)のDRM(著作権管理機能)を採用し、Windows Media DRM対応のポータブルオーディオプレーヤーに3回までの転送が可能となっている。
対応オーディオプレーヤーはWMTのDRMをサポートしたプレーヤーで、エキサイトでは、クリエイティブメディアのNOMAD Jukebox Zen Xtra、NOMAD MuVo2/MuVo TX/MuVo Slimを推奨機種に挙げている。また、クリエイティブでは、オーディオ管理ソフト「MediaSource」向けのExcite Music Store用プラグインを開発し、MediaSoruceから、楽曲の購入/ダウンロード/音楽再生/プレーヤーへの転送をシームレスに行なうことができる。 なお、ダウンロードしたPCからほかのPCへのコピーや、CD-Rへのコピーは行なえない。また、チェックイン/アウトの仕組みは備えていない。
同社の山村幸広社長は、「2003年には米国で音楽ダウンロード元年を迎えたが、日本では2004年に元年を迎える。今や株取引はインターネットが主流になったが、数年後に音楽の購入もインターネットがメインになる。音楽のマーケットは約4,000億円といわれているが、それを押し上げ、拡大するよう努力していきたい」と意気込みを語った。
さらに、ヤフー・ミュージックとエキサイトミュージックのユーザー推移を比較し、「ヤフーとエキサイトの本体の規模は数倍違うが、エキサイトミュージックは急速にアクセスが伸びており、ミュージック分野では2倍程度の差しかない。他社のサイトでも配信サービス自体はすぐにスタートできるかもしれないが、我々は数年かけて、音楽好きのユーザーが集まるように努力してきており、土壌がある。ほかのサイトが今から(ダウンロードサービスを)始めても、田舎の何もないところにレコードショップを立てるようなもの」と、エキサイトミュージックの集客力を、Music Storeに活用していく戦略を説明した。
サービスの概要は、坂本孝治 エンタテインメント事業部 事業部長が解説。WMTのDRMの採用について、「BB.exciteでの実績がある。そのシステムの応用により、大きな初期投資も無くサービスが開始できた」という。 さらに、音楽ダウンロードをエキサイトミュージックのニュース、インタービューなどのコンテンツや、データベース(アーティストデータ約30万5,000組、アルバム約28万4,400タイトル)と連動させることで、ポータルサイトとしての魅力がさらに高まると説明した また、パッケージメディアをベースにした音楽配信だけでなく、独自のライブ音楽のダウンロードなども計画しているほか、広告タイアップ商品としての活用も予定している。「米国ではペプシの販促キャンペーンとして、当たりがでるとiTunes Music Storeで好きな曲をダウンロードできる、というサービスが行なわれた。同様の広告タイアップを予定しており、すでに数社と話を進めている」という。 なお、専用AV機器を利用した音楽配信サービス「エニーミュージック」との比較では、「ハードに依存しないのが強み」とした。エニーミュージックのサービス開始と同日にサービス開始することについては、「偶然一緒になった。大安を狙ったからかもしれない」とのこと。また、レーベルゲートの運営する「Mora」との比較では、「(Excite Music Storeでは)WMAを採用しているため、専用ソフトが不要な点がメリット」という。 150~270円という価格設定については、「著作権利用料や各レーベルへの支払いが、半分以上、かなりの部分を占めている。しかし、新規の投資は少ないので、Music Storeのサービスだけで充分利益を出せる」と話した。 □エキサイトのホームページ (2004年5月20日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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