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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社(ワーナー・ホーム・ビデオ)は28日、東京の歌舞伎座でDVD「ラストサムライ」の上映会を開催した。歌舞伎座での洋画の上映は初めてとしている。 また、DVD「ラストサムライ」の実売枚数が発売後5日で100万枚、12日で120万枚を突破したと発表した。これは、ハリー・ポッター・シリーズ2本に次ぐ同社ビデオタイトル歴代3位の実績という。 上映会の参加者はニッポン放送のCMなどを通じて募集。受付はインターネット上でのみ行なったが、歌舞伎座ということもあってか、お年寄りなど幅広い年齢層が応募したという。当日は1,400名ほどの観客が歌舞伎座の入り口に列をなした。中には和服姿の女性も見られた。 歌舞伎座を選んだ理由は、天皇役の中村七之助氏が「歌舞伎界からハリウッド映画に出演した」ことに着眼。歌舞伎座の正面に「ラストサムライ」と大書した垂れ幕を設置するなど、当日の歌舞伎座はラスト サムライ一色に染まった。歌舞伎座の突然の変化に、道行く人も足を止めていた。
上映は、松下電器製の3板式DLPプロジェクタとパイオニアの業務用DVDプレーヤーで行ない、音声は日本語ボイスオーバーを状態で再生した。ボイスオーバーとは、オリジナルの英語音声を若干残しながら日本語吹替をかぶせた仕様。ワーナーでは「通常の日本語音声では作品の内容を正しく伝えられないため採用した」と説明しており、日本盤DVDの特徴となっている。
挨拶に立った大村大臣役の原田眞人監督は、「歌舞伎座の舞台に立てるのは、今回が最初で最後になるはず。緊張しています」と笑いをとった後、自身が監修したボイスオーバーについて説明を行なった。 当初、米ワーナーでは吹替のことを意識せずに映画を製作したという。そこで日本盤の制作にあたり、日本側から提案したのがボイスオーバーという手法。 収録作業は、渡辺謙氏がアカデミー受賞式に出席するなど多忙を極めた時期と重なったものの、「割と短い時間で終了した」という。その際、原田氏や渡辺氏など、英語を話すキャストに加え、米国人役の声優も集めたが、「なるべく体を動かす芝居のわかる人にお願いしたので、満足いく内容になった」と話す。「作業はすごく楽しかった。作品を作り上げる喜びをもう1回楽しめた」(原田氏)。 ただし、氏自身の演技については、「自分の声だけは自分で演出できないことがわかった。みんなが『そんなものでいいんじゃない?』というので、とりあえずダメだしを出すことなく完了しましたが(笑)」とのコメントも飛び出した。
□WHVのホームページ (2004年5月28日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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