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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社東芝など12社は、東芝製のデジタル家電向けプロセッサ「MeP(Media embedded Processor)」の展開で、共同マーケティングを行なうと発表した。
パートナー企業は、株式会社アドバンスドデータコントロールズ、株式会社インターデザイン・テクノロジー、株式会社沖ネットワークエルエスアイ、株式会社シーデックス、株式会社ソフィアシステムズ、大日本印刷株式会社、日本シノプシス株式会社、パシフィック・デザイン株式会社、英Celoxica、米CoWare、米Red Hat、米Sonics。 MePはカスタマイズ可能な32bit RISCプロセッサで、デジタル家電やパーソナル機器向けのマルチメディア処理に特化した製品。以下の特徴を有している。
MeP集積のSoC開発のためには、ソフトウェア開発、高位設計、論理設計などで使用する一連の設計ツールが必要となる。東芝では従来より社内向けに利用していたが、それらは公開されていなかった。今回関連各社が東芝製ツール群とほぼ同等の機能を持つツールを開発し、提供できる環境が整ったことで、各社が共同マーケティングを行なうこととなったという。 ソフト関連をアドバンスドデータコントロールやソフィアシステム、Red Hatが担当、高度設計ツールは、インターデザイン、パシフィックデザインなど、論理設計ツールを日本シノプシスが担当。また、デザインハウスとして沖ネットワークエルエスアイや大日本印刷が担当、バス関連のIPプロバイダとして米Sonicsが参加する。
発表会では、東芝 執行役常務 セミコンダクター社副社長 システムLSI第一事業部長の森安俊紀氏が挨拶し、「相当の投資をこの数年間行なってきたが、自社の製品では相当のノウハウをつかんだ。今年はワールドワイドで横展開を行ない、飛躍の年にしたい」と意気込みを語った。
さらに、「日本のデジタル家電マーケットは、デジタルカメラ、デジタルテレビなどが急拡大している。映像、音声、データなどのマルチメディア処理に強い“MeP”を推進していきたい。まずは日本からデジタルCEの発信、展開を図り、これらのマルチメディアプロセッサを次世代のプロセッサ“CELL”とあわせて推進していく」と述べた。
また、東芝セミコンダクター社 SoC研究開発センター センター長の古山透氏が挨拶し、MeP技術を説明した。 映像、オーディオ、通信などの「高いメディア処理性能」、「開発期間短縮」、アプリへの最適化など「フレキシビリティの導入」の3点をMePのキーワードに挙げ、“既存資産を生かしつつ、短期間で複雑な機能を実装するための一貫したプラットフォーム”と解説。プロセッサコアに、キャッシュメモリやコーデックなどを自由に拡張できるなどの柔軟性や、開発工期の短縮などのメリットを紹介した。 具体例として、2種類のMePモジュールを利用したDVDプレーヤー用のLSIシステム「VD-PG6」などを挙げて解説したほか、携帯電話MPEG-4 SoCのロードマップやMePコアのロードマップなどを紹介した。
□東芝のホームページ (2004年6月1日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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