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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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RWプロダクツ プロモーション イニシアティブ(RWPPI)と記録型DVD会議(RDVDC)は16日、4倍速DVD-R、2倍速DVD-RW、3倍速DVD-RAMのそれぞれに対応した製品間での互換性結果を報告した。両団体が共同で活動報告を行なうのは今回が初めてとなる。 これまでRWPPIラウンドロビンテスト(RRT)、RDVCD互換性ワーキンググループ(WG)のそれぞれの会員が行なっていた互換性試験を2003年9月から共同で実施。試験終了に伴い、パイオニア本社で報告が行なわれた。 参加企業は52社。試験項目は計351。試験機器はDVDドライブ、DVDレコーダ、DVDディスク、パソコン用ソフトなど133モデルにおよんだ。両団体は「DVD機器業界で最大規模」としている。 発表された共同試験(JRT:Joint Robin Test)の成果は以下の通り。 ●DVD-R/RWディスク・ドライブの記録物理特性 ディスク18社22モデル、ドライブ12社12モデル間で78項目の試験を実施。安定した記録品質の確保を確認した。 ●DVD-R/RWドライブの論理互換性 11社11モデル間で135項目の試験を実施。記録・再生互換性を確認し、規格への共通理解を深めた。 ●DVD-R/RWレコーダ・PCオーサリングソフトの記録・再生・編集 12社12モデル間で27項目を試験。ビデオモード、VRモードのすべてにわたり、互換性を確認した。 ●DVD-R/RWプレーヤー・ドライブ・PC再生ソフトの再生 上記試験で録画したディスクを使用し、23社42モデルを対象とした5項目の評価を実施。再生互換を確認した。 ●3倍速DVD-RAMテスター 9社9テスターで25項目の試験を実施。互換性の確保を確認した。統一試験方法を確立し、評価用標準ディスクも作成した。 ●3倍速DVD-RAMディスク・ドライブ 11社12モデルで34項目の試験を実施。互換性を確保した。統一試験方法の確立と、評価用標準ディスクの作成も行なった。 ●DVD-RAM向けDVD-VRモード対応製品(ドライブ・プレーヤー・PCソフト) 9社13モデルで47項目の試験を行ない、互換性を確保した。統一試験方法を確立した。
報告会でRDVDC Compatibility WGのKim Kwang氏(Samsung Electronics主席研究員)は、JRTの成果として3倍速DVD-RAM製品に対する活動を報告した。 同WGはテスターを対象としたSWG1、ディスクとドライブのSWG2、VRモードが対象のSWG3で構成され、35社が参加している。各SWGがそれぞれの対象を試験し、互換性の確保やリファレンスディスクの作成と貸出しなどを行なった。 また、今回の試験で得られた手続きは「5倍速DVD-RAMの試験時に活かせる」とし、「RWPPIとのJRTということで、今回は広範囲なテストが行なえた」とまとめた。
続いてRWPPIメンバーの内海喜洋氏(パイオニア研究開発本部AV開発センターベリフィケーション開発部副参事)がRWPPI RRTの活動について報告した。 現在終了したのは、4倍速DVD-Rと2倍速DVD-RWを対象とした試験で、2003年秋から実施した「Stage 3」と呼ぶRRT。次の「Stage 4」は8倍速DVD-Rおよび4倍速DVD-RWになるという。 RRTには、Physical WG、Writer WG、Recorder WG、Playback Compatibility WGが参加している。Stageが進むにつれ参加社が増加し、Stage 3ではDVD-R/RWディスクメーカーの76%、DVD-R/RWドライブメーカーの92%、DVD-R/RWレコーダの89%が関連した。「国内中心に展開しているため、アジアなどに未参加社が見られる。今後は100%を目指し、広報活動を強化したい」(内海氏)。 Physical WGはStage 3で、DVD-RとDVD-RWの95%以上で互換性を確認した。プリプロダクション用サンプルを含むため、「十分に高いレベルの結果が得られた」としている。また、Stage 3ではジッタとPIエラーのヒストグラムを導入した。全般的な品質チェックに有効だったいう。 Writer WGでは、組み合わせ数が増えたものの、ほぼすべての製品で互換性を確認。Recorder WGでも、すべての製品が互換基準に達した。 Playback Compatibility WGでは、ハードウェアメーカー18社、PCソフトメーカー4社が参加。再生機能、ランダムアクセス、プレイリスト再生などを評価し、98%の製品で基準内という結果が得られたとしている。 内海氏は「各製品が満足できるレベルに達している。RDVDCと一緒に試験できたことが大きく、今後さらにJRTを充実させていきたい」と総括した。
今後の互換性試験はJRTとしてまとめる意向で、年内にも次回の報告が行なわれる見込み。RDVDCは5倍速DVD-RAMをSWG1、SWG2が評価し、SWG3ではVRモードにおけるオプション規格や、サムネイル表示やタイトル入力など機器独自の機能についても検証する。RWPPIは8倍速DVD-R、4倍速DVD-RWへと対象を移し、PALでの評価なども加えるという。 □RWPPIのホームページ [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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