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株式会社東芝は24日、小型のオーディオプレーヤーやワイヤレスヘッドセットなどへ応用可能なダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)を用いた電源システムを開発したと発表した。同社では2005年中の実用化を目指すという。
横22mm×縦56mmのと小型サイズながら100mWの出力を実現。内蔵タンクには2mlまでの燃料を蓄積でき、小型オーディオプレーヤでは、最大約20時間の駆動が可能という。 燃料電池はその構成により、燃料となるメタノールや酸素をポンプやファンを利用して燃料電池に供給/循環させるアクティブ型と、燃料や空気を対流や濃度勾配などを利用して供給するパッシブ型に分類される。アクティブ型では、大きな電力が得られるが構成が比較的複雑になり、パッシブ型では、構成が単純で小型化が可能となるが、得られる電力が小さく、希釈した燃料を用いるため燃料カートリッジが大きくなるという問題があった。 今回開発した燃料電池は、燃料ポンプや送気ファンを使用しないパッシブ型の燃料電池セルを採用。電極内の触媒を直径数ナノレベルの微粒子にして高密度に配置する技術を導入するなど、構造の最適化によりセルの小型化を図ったほか、メタノールを希釈せずに使用して発電できるシステムを実現した。これにより、燃料タンクの体積を従来の10分の1以下に小型化し、「ペンダント型の小型オーディオプレーヤなどウエアラブルな小型電子機器に搭載できるサイズを実現した」という。 さらに、電極部分の材料/構造の改善により、従来比約5倍の高出力を実現。今回のシステムにより、機器の小型化や機器デザインの自由度を高めることができるという。同社では、今後用途に応じた仕様の最適化や信頼性向上などを施し2005年中の実用化を目指すとしている。
□東芝のホームページ (2004年6月24日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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