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公取委、有線放送の不当値引き販売に停止命令を申し立て
-競合他社の顧客に限定した値引きに独禁法違反の疑い


6月30日発表


 公正取引委員会は30日、有線音楽放送最大手の株式会社有線ブロードネットワークスと代理店の株式会社日本ネットワークヴィジョンに対し、不当競争行為を理由に緊急停止命令の申し立てを東京高等裁判所に対し行なったとなった。

 今回の申し立ては、両社の競合となる有線放送事業者のキャンシステム株式会社の顧客に限り、月額聴取料を通常より安く設定する、もしくは契約時の無料サービス期間を延長した契約条件を提示するなどの営業活動についてのもの。

 公取委では、これらの行為がキャンシステムの事業活動を排除し、競争を実質的に排除しているほか、顧客に不当に差別的な契約条件を提示し受信契約を締結している疑いがあると判断。独占禁止法の規定に違反している疑いがあるとし、申し立てを行なったという。

 今回の申立てでは、有線ブロードネットワークスの有線音楽放送について、他者の顧客に限って税込み月額聴取料を3,675円未満とする契約条件、もしくは月額聴取料の無料期間が3カ月を超える契約条件を提示することを禁じている。

 有線ブロードネットワークスでは、「今回の停止命令の申立てに関して、裁判所の決定があった際には、その判断に従う」としている。

□公正取引委員会のホームページ
http://www.jftc.go.jp/
□有線ブロードに対する緊急停止命令の申し立てについて(PDF)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/04.june/04063001.pdf
□有線ブロードネットワークスのホームページ
http://www.usen.com/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.usen.com/corporate/release/2004/pdf/040630.pdf

(2004年6月30日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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