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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ソニーは1日、ウォークマン誕生25周年を記念したイベント「ウォークマン25周年パーティー」を開催し、同社の安藤国威社長や高篠静雄副社長兼COOがウォークマンの歴史や新製品の戦略などについて語った。
なお、東京お台場メディアージュ3階のソニースタイルショールームで、歴代ウォークマンを一同に展示するイベント「ウォークマンギャラリー」を開催する。会期は2004年7月2日から8月2日まで。 安藤社長は、新HDDネットワークウォークマン「NW-HD1」の「戦略的意義などについて説明したい」と切り出し、「今日、1979年の7月1日に発売した第一号ウォークマン“TPS-L2”の誕生25周年となる。当時はニューヨーク マンハッタンに赴任していた。日本から遅れて秋頃に初めてウォークマンに触った時、こんな小さなものからこんないい音が聞けるのかと感動し、また同時に価格を聞いて感動した。驚くほど高く、200ドルくらいだったが、当時借りていたアパートの半月分の家賃だったのを覚えている。しかも、当時のハイファイオーディオは大型化の道をたどっており、こんな小さくて再生専用機でいいのだろうかと思った」と25年前を振り返った。
「和製英語の“Walkman”は今やOxford English Dictionaryにも載っている。モバイルの音楽商品の総称といえるような存在になった。これは音楽を持ち運んで聴く、ひとつの文化を創ったということだと思う。この25年間で1,100モデル、3億3,500万台を販売した。そのウォークマンが今日ひとつの進化を遂げた」とし、「NW-HD1」を紹介した。 13,000曲収録可能、30時間スタミナ再生などをアピールし、「HDDのネットワークウォークマンを加えることで、戦略的にウォークマンはひとつの完成を迎えた。最近のHDDプレーヤーの世界では、“A社”が世界を席巻している。ソニーがこれを世に問わないと、ウォークマンで培ってきた“いつでもどこでも音楽を聴く”という、文化を守れない。ソフトとハードを融合した新しい文化を創るという取り組みをずっと行なってきたが、NW-HD1はひとつのビジネスモデルの完成であり、戦略的意味の非常に大きい製品だ」と語った。 また、「ウォークマンを最初のユビキタス機器とすれば、この分野ではもともと圧倒的な力を持っていた。このネットワークウォークマンはその最新の商品となる。今後もいろいろなネットワーク商品を出すので期待してほしい。また、今回のネットワークウォークマンは、アテネ五輪を控え、これからもソニーは期待できると思ってもらえる、象徴となる製品だと思う」と積極的な展開をアピールした。
さらに、ニュースキャスターの鳥越俊太郎氏を司会にむかえ、“ミスター ウォークマン”高篠静雄 副社長兼CEOと、パーソナルオーディオカンパニープレジデント 福島貴司氏、ソニーマーケティング 宮下次衛代表取締役社長、エイベックス ネットワーク 代表取締役社長前田治昌氏が座談会を行なった。 鳥越氏は、CDウォークマンを愛用しており、イラク取材の際にも、フセイン元大統領の隠れていた穴にもウォークマンを持って入ったというエピソードを紹介。座談会では、初代ウォークマンの開発秘話や、「はじめてみたときは売れないと思った(ソニーマーケティング 宮下社長)」などのエピソードを紹介。また、「ウォークマンは3億台以上売れたが、世界の人口は約63億人。まだまだ世界に広げて行きたい(高篠副社長)」など意気込みが語られた。 なお、鳥越氏の「iPodと何が違うの?」との質問には、「比較は難しいが、うちのほうがいいです(福島氏)」とコメント。30時間連続再生などのメリットを紹介した。
会場には、「TPS-L2」など歴代の20種以上のウォークマンを展示。また、最新のネットワークウォークマンもアピールしていた。
□ソニーのホームページ (2004年7月1日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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