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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は12日、「PlayStation Meeting 2004」を開催し、携帯ゲーム/AVプレーヤーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」を国内初公開した。 PSPは外形寸法約170×74×23mm(幅×奥行き×高さ)、重量約260gと小型の携帯型ゲーム機。UMDと呼ばれる新開発の専用メディアを採用し、ゲームコンテンツを収録するほか、ビデオ用のプロファイルも策定。映画業界らと協力しビデオコンテンツ向けの製品展開も予定している。UMDの記憶容量は1.8GB。 本体の仕様や発売時期などについては、5月の製品発表時からアップデートはなく、2004年末に日本市場に投入し、2005年春には欧米市場にも投入するというスケジュールも変更がないという。なお、価格についても今回は明らかにされなかった。
同社の久夛良木健CEOは、2004年末という当初のスケジュールどおりに開発が進んできることを強調し、PSPを「2004年最新のテクノロジーを投入した、まったく新しいプラットフォーム。最新のプレイステーションが、すごいゲーム機なんだと感じ取ってほしい」と表現。UMDやワイド液晶、無線LANなどの特徴を簡単に紹介した。 また、開発ツールも、現在提供中のPC用エミュレータから、最終版のLSIを搭載したツールまで順次出していくという。開発向けのパフォーマンスアナライザなども来期のリリースを予定している。
さらに、次世代プレイステーションについても言及し、「2005年春頃に行なわれるプレミアイベントでお披露目し、E3で発表予定。東京ゲームショーでは多くのプレイアブルなソフトが出ると思う。PSP(の発売スケジュール)からピタッと一年遅れで進んでいる」とした。
また、同社の茶谷公之CTOがPSPのスペックを紹介し、16:9、4.3インチ高精細480×272ドットの液晶ディスプレイや、無線LAN(IEEE 802.11b)による最大16台の無線接続、プレイステーションを踏襲した操作性などを解説。「持つ」、「見る」、「繋ぐ」、「操作する」楽しさを実現したとアピールした。また、マイク機能を利用した翻訳アプリケーション「TALKMAN」のデモも行なわれた。 TALKMANでは9カ国語の翻訳が可能。デモはホテルのチェックイン時の交渉の模様を対話形式で伝えるというもので、ゲームに収まらないPSPのプラットフォームの柔軟さをアピールした。また、参入メーカーがE3時点の34社から59社へ増え、開発表明タイトルも59へと増加したことなどが明らかにされた。
竹野史哉COOは、「UMDの優位性をビジネス面から説明する」とし、製造費は立ち上げ当初で250円と2層DVDより安くなることや、短期間でのリピート生産、少ロットでの生産が可能などのメリットを紹介。PSPは携帯ゲーム機初の光ディスク搭載機となるが、マスクROMを利用した製品などに対する優位性を強調した。 また、流通向けのオンライン製造受発注システム「APOLO」なども紹介。PSPの立ち上げにあたりサプライチェーンの確立を図り、円滑な在庫オペレーションを目指すために、流通、販売店への協力を呼びかけるとともに、PSPに全力で取り組むことをアピールした。 会場ではPSPの実動機が展示され注目を集めた。多くのゲームがプレイアブルになっていたが、PSP自体は台に固定されていた。
□SCEIのホームページ (2004年7月12日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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