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東芝、ATRAC3plusとMP3のデコードが可能なLSIを開発
-CD-R/RWに収録した圧縮音楽を1チップで復元


7月12日発表

連絡先:セミコンダクター社
     システムLSI営業推進第一部
     営業推進第一担当
   Tel.03-3457-3423


 株式会社東芝は12日、CD-R/RWに記録したATRAC3plusやMP3フォーマットをデコードする1チップLSI「TC94A60MFG」を開発したと発表した。2004年末の量産を予定しており、月産数量は100万個。8月にサンプル出荷を開始し、サンプル価格は2,000円となっている。

 業界で初めて、MP3とATRAC CDのデコードに対応したLSI。ソニーのオーディオソフト「SonicStage」などで作成するATRAC CDとは、音声圧縮にATRAC3plusフォーマットを利用したCD-R/RWのこと。TC94A60MFGはRFアンプやデジタルサーボ、メモリなどもワンチップに集約しており、ATRAC CDとMP3に対応したCDプレーヤーを容易に開発できるという。

 さらに、通常はマイコンを用いて行なうディスクの解析やタグ情報、曲名、再生時間のデータ管理などの処理をDSPに内蔵。イコライザなどの音場制御機能も搭載でき、システムの効率化を図っている。

 また、音楽CDを再生するチップと、圧縮音声をデコードするデコーダチップをSiP(System In Package)技術で1つのパッケージに収めており、デコーダチップを入れ替えるだけでMP3/WMAに対応した製品(TC94A54MFG)に変更できる。

 なお、同社は今後、CD以外の媒体に対応した製品や、MP3、WMA、ATRAC3plusの3種類以上のフォーマットに対応した製品なども、ニーズに応じて商品化していくとしている。


□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2004_07/pr_j1201.htm

(2004年7月12日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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