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株式会社ミュージックバードは16日、生花から音を出す技術を開発。「FLOWER SPEAKER・花音(カノン)」として試作機を報道関係者に公開した。なお、開発はレッツ・コーポレーションが担当。販売はミュージックバード、中愛株式会社、レッツコーポレーション、イーレッツが行なう。 花音は、スピーカーの振動板として、コーン紙などの代わりに生花を使ったスピーカー。マグネットとコイルを内蔵した振動部とアクリル製の筒で構成されており、振動部で発生した振動がアクリル筒に伝わり、筒に触れている生花も振動するという仕組み。花弁や葉などから音波が放出され、無指向性のスピーカーとして機能する。
レッツコーポレーションはこの技術について「花の持つ4感『色』、『香』、『蜜(味)』、『感触』に5つ目の『音』を加えることで、5感全てにおいて癒しの効果を高める」と説明。年間約36,000セットの販売を予定しているという。 試作段階のため音圧や能率などの細かいデータは不明だが、生ける花の種類や大きさによって音量や音質などは変化する。店舗におけるBGM再生用スピーカーとして業務用分野への展開を想定しており、会場ではミュージックバード用チューナ「MDR-2000」と組み合わせた展示も行なっていた。さらに、コンシューマー向けの製品展開も予定しているという。
7月下旬から3,000セット限定の試験販売を実施。今後は様々な形態の製品をラインナップする予定で、価格は5,000円から5万円程度で取り揃える。 最も基本的なタイプは振動部とアクリル筒で構成される花瓶型で、花スピーカーの特性をより効果的に発揮させる回路を搭載した専用アンプで駆動する。そのほかに、専用アンプ内蔵型、FMチューナとアンプ、電源を内蔵したモデルなどを用意する。
さらに、振動部に防水対策を施しプランタの中に埋め込み、振動部を植木に固定(密着)させて振動を伝えるプランタ型、同モデルを小型化した小鉢型なども開発。瀬戸焼の花瓶の底をくり抜いて、振動ユニットなどを内蔵するモデルも予定しているという。 なお、振動が植物に与える影響が気になるところだが、同社によれば「正確なデータは無いが、振動が植物を活性化させ、寿命を延ばしているようだ」とのこと。同技術は4月8日から10月11日まで浜名湖で行なわれている「浜名湖花博」で展示されるほか、2005年3月から開始される「愛知万博」にも出展予定。
(2004年7月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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