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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社は、9月23日発売の「スター・ウォーズ トリロジーDVD-BOX」の発売を記念し、関係者向けの告知イベントを都内で開催した。
会場には、ルーカスフィルムのインターナショナル・マーケティング・ディレクター、トム・ワーナー氏や、オーサリングに関わったTHXのテクニカルディレクター、リック・ディーン氏が来場し、DVD-BOXの魅力を語った。 DVD-BOXに収録するのは、「スター・ウォーズ 新たなる希望(エピソードIV)」、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲(エピソードV)」、「スター・ウォーズ ジェダイの帰還(エピソードVI)」の3枚と、特典ディスク1枚。価格は9,975円。 各話とも映像はスクイーズ収録のシネマスコープサイズ、音声はドルビーデジタルEXを採用。日本語吹き替えもドルビーデジタルEXとなっている。また、監督のジョージ・ルーカスをはじめ、キャリー・フィッシャー(レイア姫役)、デニス・ミューレン(視覚効果)、ベン・バート(特殊音声)らによる音声解説が含まれる予定。 トム・ワーナー氏はまず、「日本はスター・ウォーズにとって重要なマーケット。歴史上重要な作品を紹介できてうれしい」と挨拶。DVD制作に時間がかかったのは、「約1年半かけ、オリジナルフィルムをデジタルリマスターし、ゴミやホコリを取り除いていた」ためとした。また、1作品あたり7,000万から1億カ所の変更を施すこともあり、「DVD化に着手したのはさらに以前だが、そのころの技術では対応できなかった。結局、1年半前まで待つことになった」と経緯を語った。 修復に当たったのは数々の作品のリマスターに携わったローリー・デジタル。THXのリック・ディーン氏は、「作業は自動化されているが、ホコリだと認識されたものが宇宙に浮かぶ星かも知れない。結局は人間が確認するしかない」と苦労を語る。ローリー・デジタルでは、600台のMacintosh G5を使用し、作業に当たったという。 「最も修復が難しかったシーンは」という質問には、ディーン氏が「タトゥーインの砂漠。R2-D2と3-CPOが連れだって歩いているシーン」と回答。約20分間の修復に1カ月かかったという。 音声のサラウンド化については、オリジナルサウンドがトラックごとに保存されていたのでそれを利用し、THX準拠のサラウンドにマスタリングした。この作業にはオリジナルスタッフのベン・バートが関わったという。 ワーナー氏は「これまでにない最高のスター・ウォーズ。これほどの画質と音質のスター・ウォーズは今までなかった」と自信ありげだ。
またワーナー氏は、実際のディスクを再生しながら、メニュー操作などを解説した。 既発売のエピソード1、エピソード2と同様、タイトルメニューは3タイプを用意し、ランダムで表示する。たとえばエピソードVなら、ホス、ダコバ、ベスピンといった物語の舞台のうち、1つがランダムに現われる。また、今回も任意のメニューを指定できる隠しコマンドを仕込んだという。 メニューの構成はエピソード1/2とほとんど同じ。トップメニューにチャプタ選択、音声選択、starwars.comへのリンクが設けられ、チャプタ選択は舞台にあわせたイメージの背景に動画メニューで表示される。具体的な解説はなかったが、音声選択のメニュー中に「THXオプティマイザー」へのリンクと見られるアイコンも確認できた。 なおメニュー画面の中には、新規に描いた動画も含まれ、ルークとダース・ベイダーがプラットフォーム上で戦う場面を上から俯瞰した映像や、ミレニアム・ファルコン号の豪快な着陸シーンなどが用意されているという。 片面2層の特典ディスクには「昔から熱心なファンの多いシリーズなので、未公開のものを中心に収録した」(ワーナー氏)としている。
特典ディスク中、最も長いコンテンツは「夢の帝国:スター・ウォーズトリロジーの歴史」(約2時間半)。当時のスタッフ・キャストに加え、リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、ピーター・ジャクソンといった大物監督たちに「スター・ウォーズから受けた影響」をインタビューしたもの。カメラテストや撮影風景などの当時の映像も多く、これは「ルーカスが当時としては珍しくビハインドシーンを多くとる監督だった」(ワーナー氏)ためという。 そのほか「フォースと共に:スター・ウォーズが遺したもの」、「スター・ウォーズのキャラクターたち」、「ライトセーバー秘話」といった資料性の高いコンテンツを収録。さらに、エピソード3のプレビュー映像「ダース・ベイダーの誕生」も収めている。 制作費について質問を受けた、ワーナー氏は「予想をはるかに超えていた」と笑い、具体的な金額を明言しなかった。予算超過の要因は徹底的な修復作業にあるとし、「この作品を後々まできれいに残したかったため。ルーカスのビジョンが修復により皆さんにわかってもらいたかった。ルーカスが当初求めていたものが完成したのでは」と自信を見せた。
最後に、C-3PO役のアンソニー・ダニエルズ氏が登壇し、撮影時のエピソードなどを語った。 「エピソード4公開から28年、着心地の悪いスーツを着て28年」と愚痴から初めたダニエルズ氏は、'75年に初めてルーカスと会った思い出を語った。 元来SFに興味のなかった同氏は、気乗りしないままルーカスに会ったものの、口数の少ないルーカスとの会話は弾まず、ただ「(パント)マイニングはできるか?」とたずねられたという。退室時、初めてC-3POのイラストを見て、出演を決定。しかし、できあがったスーツは、候補のうち一番気に入らないタイプだったそうだ。 ロケのためチュニジアに渡った同氏は、はじめてスーツを着て外に出る。すると、朝日を受けたスーツが輝き、チュニジア人スタッフたちがひれ伏したという。当時、制御の難しかったR2-D2に激突されることが多かったなど、当初の苦労話を披露した。また、金色に光りすぎるとスタッフが写り込むため、ボディにワックスを塗りこむこともあったという。 「主役のようにライトセーバーを振り回したいか?」との質問には「エピソード2で銃は持った。体は別だが」。「コスチュームは作品ごとに軽くなっていったか」という質問には「あなたはハリウッドのプロデューサに会ったことはあるか。彼らのケチぶりを知っているか。まったく同じコスチュームだ」と切り返し、来場者の笑いを誘った。また、「2週間前にエピソード3を撮り終えた」と報告。「28年間体形を変えずにきたことになる。おかげでコスチュームを変えてもらえなかった」と再び愚痴をこぼす場面も。 同氏は「何度も来日し、スター・ウォーズが愛されていることを実感している。その理由が最近わかってきた。それはフォースのコンセプトを日本人が理解できるため。ルーカスも日本のデザインを作品に取り入れている。C-3POも礼儀正しく、細かい気配りができるなど、日本人に似ている」とまとめた。 http://www.foxjapan.com/ □製品情報 http://www.foxjapan.com/dvd-video/cgibin/UserSearch/index_box.cgi?jan=4988142204226 □関連記事 【4月27日】「スター・ウォーズ」旧3部作のDVDが9月23日に日本発売 -4枚組みで9,975円、単品発売はなし http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040427/20cfox.htm (2004年9月14日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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