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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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社団法人 日本映像ソフト協会(JVA)は10日、2003年上半期におけるビデオソフトの売上実績を発表した。ビデオソフト全体の売上金額は、前年同期比111.4%の1,756億1,200万円となり、上半期としては過去最高。半期の過去最高である2003年下半期(1,910億6,600万円)、2002年下半期(1,837億8000万円)に次ぐ3番目の売上金額となった。 売上金額のメディア別の構成比は、DVDビデオが82.1%を占めており、ビデオカセットが17.9%、レーザーディスクやCD関連、DVD-ROMは1%未満のため、今期より調査項目から外されている。また、売上数量ではDVDビデオの割合がさらに高く、89.1%を占めている。
売上増の要因について、児玉昭義専務理事は「DVDビデオの躍進は、ハードウェアの普及によるところが大きい。特に今年はアテネオリンピックがあったため、ハードの普及が促進された。あらためてコンテンツの拡大にはハードなどインフラが重要と認識させられた」という。 また、今年の後半も、「右肩上がりが見込まれる」とし、「ブロードバンドを利用したコンテンツの普及により、パッケージメディアの先行きを不安視する報道もあるが、まだ時期尚早だ。2006~2007年までは成長のチャンスがある」と見通しの明るさを強調した。 DVDビデオの売上金額は、前年同期比127.9%の1,442億3,600万円。販売ルート別の売上金額の割合は、68.3:31.0:0.7(販売用:レンタル用:その他)となっており、販売用の占める割合が大きいが、レンタル用が前年の11.5%から急拡大している。 レンタル用の売り上げ金額は544億8,300万円、前年同期比113.9%と2桁成長を達成。レンタル市場の2桁成長は1995年下半期以来という。特にDVDビデオが279億5,700万円/前年比216.5%と伸張、レンタル市場に占めるビデオカセットとDVDビデオの割合も48.7:51.3となり、DVDビデオが過半数を占めた。 ビデオカセットの売上金額は313億7,600万円、前年同期比69.9%となった。販売ルート別の売上金額比は、販売用が前年同期比48.0%、レンタル用が同76.0%、その他が同52.6%となり、特に販売用の急速な落ち込みが目立つ。「セル市場の中心は完全にDVDに移行した(上田直子 管理部広報課長)」という。 販売用DVDビデオ(個人向け)のジャンル別売上高では、「これまではほぼ全てのジャンルで成長していたが、今期からはジャンルによって成長率にばらつきが見えてきた。ヒット作の有無によって市場規模が変化する傾向になっており、ある程度の市場の成熟が見えてきた」という。しかし、「洋楽や洋画はメーカーキャンペーンなどの戦略が市場を拡大させており、まだまだ成長の余地は十分ある」と分析している。 販売用DVDのジャンル別売上高構成比は、洋画が33.7%、日本のアニメ(一般向け)が18%、邦画が9.5%、邦楽が9.0%で、昨年邦楽に逆転されていた邦画が巻き返した格好だ。 販売用DVDビデオの販売ルート別売上高は、レコード店が構成比47.3%、家電店が同16.9%、ビデオレンタル店が同9.1%、書籍店が同4.0%、スーパー・コンビニが同5.2%、通販・訪販が同2.0%、インターネット通販も同4.1%となった。
□JVAのホームページ (2004年9月17日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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