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ロジクール、DTS 96/24に対応したサラウンドシステム
-デコーダ搭載の5.1chシステムなど計4機種を発表


Z-5500 Digital
10月29日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:カスタマー・リレーションセンター
   Tel.03-5350-6490


 株式会社ロジクールは、DTS 96/24デコーダを搭載し、THX認定を受けた5.1chサラウンドシステムなど、計4機種を10月29日に発売する。価格はいずれもオープンプライスだが、直販サイト「ロジクールストア」での価格は下表の通り。

種類 型番 直販価格
DTS 96/24対応
5.1chシステム
Z-5500 Digital 49,800円
5.1chスピーカー X-530 12,800円
2.1chスピーカー X-230 6,980円
Z3 9,980円


■ Z-5500 Digital

Z-5500 Digital

 4個のサテライトスピーカーと、センタースピーカーに加え、アンプとデコーダを内蔵したサブウーファ、入力端子などを備えたコントロールポッドで構成されるサラウンドシステム。

 同社は米国とヨーロッパで、PC用スピーカーのトップシェアを獲得しているが、Z-5500は「PCだけに留まらず、DVDプレーヤーやシリコン/HDDオーディオプレーヤーなどとの接続も想定したモデル」(青柳マテウ社長)だという。

 最大の特徴は、ドルビーデジタルに加え、DTS 96/24に対応したのデコーダを内蔵したこと。また、ドルビープロロジック IIもサポートしており、シリコン/HDDオーディオなどの2ch音声を5.1chで楽しめるという。

 サテライト/センタースピーカーはフルレンジユニットを搭載しており、口径はどちらも7.6cm。中央にアルミニウムのフェイスプラグを備えており、高周波数帯域を拡大。ツイータが不要になったことで、マルチウェイシステムで発生するユニット間の音の打ち消しや、繋がりの悪さなどを解消したという。システム全体の再生周波数帯域は33Hz~20kHz。

 なお、サテライトスピーカーには回転式の台座が付属しており、自由に向きの変更が可能。さらにセンター/サテライトスピーカーは壁掛けにも対応している。サテライトスピーカーの外形寸法は97×135×187mm(幅×奥行き×高さ)、センターは164×121×130mm(同)。重量はどちらも800g。

アルミニウムのフェイスプラグを装備 サテライトスピーカーは壁掛けにも対応する

アンプとデコーダを内蔵したサブウーファ

 アンプはサブウーファに内蔵されており、定格出力はフロントとリアが61W×4ch、センターが69W、サブウーファが187W。ウーファユニットは25.4cm径。サブウーファの外形寸法は335×460×335mm(幅×奥行き×高さ)、重量は15.5kg。

 ボリュームなどのコントロールは、サブウーファと有線接続したコントロールポッドで行なう。ポッドは液晶ディスプレイを搭載しており使用中の入力系統と、エフェクト設定などが表示される。なお、ワイヤレスリモコンも同梱しており、こちらでも音量調節やソース/エフェクトの選択などが行なえる。

 入力端子はコントロールポッドに備えており、光デジタル、同軸デジタル、6chアナログ(ステレオミニ×3)を各1系統、ステレオミニを4系統備えている。また、ポッドの側面にはイヤフォン出力も備えている。

コントロールポッド コントロールポッド背面の入力端子部 リモコンも付属する



■ X-530/230

X-530

 PCとの接続を想定したスピーカーシステム。5個のサテライトスピーカーとサブウーファをセットにした5.1chシステムの「X-530」と、2個のサテライトとサブウーファをセットにした2.1chシステム「X-230」の2モデルを用意する。

 サテライト/センタースピーカー(X-530のみ)には、それぞれ5cm径ユニットを2基搭載。特許出願中の「FDD2(Frequency Directed Dual Drivers)」テクノロジを採用している。音波が衝突し、音を相殺してしまうマルチウェイシステムの欠点を補う技術で、豊かな中音域の音色を生み、リスニングポイントを拡大。様々な角度から聴いても安定した音質が楽しめるという。

 サテライトはX-530/230共通で、外形寸法は70×80×210mm(幅×奥行き×高さ)、重量は400g。X-530のセンタースピーカーは210×30×70mm(同)、重量は400g。システム全体の再生周波数帯域はどちらも40Hz~20kHzとなっている。

 アンプはサブウーファに内蔵。X-530のサブウーファは、13.3cm径のユニットを内蔵。デコーダなどは備えておらず、ステレオミニの入出力を各1系統備えている。出力はセンター用に15.5W、サテライト用に7.4W×4ch、サブウーファが25W。外形寸法は160×240×230mm(同)、重量は4.3kg。

サテライトスピーカー X-530のサブウーファ

 X-230のサブウーファも13.3cm径のユニットを備え、ステレオミニの入出力を各1系統備。出力はサテライト用に6W×2ch、サブウーファ用に20W。外形寸法はX-530と同じで、重量は 3.2kg。


■ Z-3

 木目を取り入れ「クラシカルなオーディオデザインを採用した」という2.1chシステム。Z-5500同様、サテライトスピーカーにアルミニウムフェイズプラグを採用。ユニットは5cm径で、エンクロージャはバスレフ。外形寸法は100×80×200mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は700g。

Z-3 サテライトスピーカー

 サブウーファには20cm径のユニットを搭載。エンクロージャ内に壁を設け、バスレフポートも内部に設置したデュアルチャンバー構造になっており、歪みや破綻のない重低音を再生するという。アンプはサブウーファに内蔵しており、サテライト用の出力は8.5W×2ch、サブウーファ用は23W。外形寸法は230×240×230mm(同)、重量は4kg。ステレオミニの入出力を各1系統備えている。


■ PC用スピーカーだけでなく、AVも見据えた展開を

青柳マテウ社長

 青柳マテウ社長は、iPodやWindows Mediaの普及を例に挙げ「PCの中に蓄えた音楽や映像を、リビングや屋外で楽しむ時代になった。PCは“エンターテイメントハブ”とも呼べる存在になりつつある」と説明。

 そのうえで、スピーカーの新ラインナップについて「PC用だけでなく、シリコンオーディオやHDDプレーヤー、DVDプレーヤー、ゲーム機など、様々な機器に接続できるポテンシャルを持っている」と自信を見せた。

 なお、東京・青山のスパイラルホールで行なわれた発表会は、ダンサーらが登場する非常に華やかなものとなった。発表会後半には、レゲエDJの大御所・ランキンタクシーがステージに登場。Z-5500でビートを鳴らしながら、「サブウーファをマンションで鳴らす苦悩」や「良い音は音楽を100倍楽しくさせる」など、新製品に関連した話題を織り交ぜたオリジナルレゲエを披露。テンションがあがるにつれ、歌に「14年ぶりに再会した娘を、娘と知らずにナンパした」などの体験談が混じり、記者席に笑いと拍手が溢れた。

セッティングが容易であることをアピールのため、ダンサーが踊りながらスピーカーを設置

ランキンタクシーも「Z-5500 Digitalを借りたので、とりあえずウーファを椅子にしてみた」などのオリジナルソングを披露。大いにステージを盛り上げた

□ロジクールのホームページ
http://www.logicool.co.jp/
□ニュースリリース(Z-5500 Digital)
http://www.logicool.co.jp/press/press_157.html
□ニュースリリース(Z/Xシリーズ)
http://www.logicool.co.jp/press/press_158.html
□関連記事
【2000年5月17日】ロジクール、PC用スピーカーとUSBハブ(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000517/logicool.htm

(2004年9月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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