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バンダイビジュアル株式会社は6日、OVAシリーズ「トップをねらえ2!」の第1巻話完成試写会を開催。ステージには監督の鶴巻和哉氏をはじめ、主役のノノを演じた福井裕佳梨さん、ラルク役の坂本真綾さんらが登場。名作「トップをねらえ!」の16年ぶりの続編にかける、熱い意気込みを語った。なお、シリーズは全6話で構成され、DVDの第1巻は11月26日発売。価格は6,090円。
「トップをねらえ2!」は、'88年にガイナックスが制作したOVA「トップをねらえ!」の続編となる新作シリーズ。前シリーズはガイナックス初のOVAシリーズとして企画され、美少女キャラクターや巨大ロボットが登場する見た目とは裏腹に、硬派なSF設定とシリアスで壮大なストーリー展開でヒットを記録。同社の代表作となった。 新シリーズは、ガイナックスの創立20周年記念作品として企画され、人類の存亡をかけた宇宙生物体との戦いのその後を描いた作品。再び地球への侵攻を開始した宇宙怪獣と、それを迎え撃つバスターマシンの戦闘が続く中、宇宙パイロットに憧れて街に出てきた少女・ノノが、バスターマシンのパイロット・ラルクと出会うことから物語は始まる。 上映された第1話の映像は非常に緻密で、背景・アクションともにOVAならではの期待を裏切らないクオリティ。キャラクターデザインは初代“トップ”の制作にも参加していた貞本義行氏が担当。主人公のノノは「努力・根性」がモットーの少女で、いつも明るく元気。天然ボケも入っており、初代の主人公・タカヤノリコをイメージさせるシーンも見受けられた。
ストーリーは比較的オーソドックスだが、エンターテイメント性が強く、ノノの明るさも手伝って、あっという間の25分だった。しかし、「見かけは軟派な美少女アニメ、実体は硬派なSF」が“トップ”シリーズのお約束。今後のストーリー展開にも目が離せない。
「これからストーリーが進むにつれ、第1話で受けた印象はガラリと変わるかもしれない」と、予想を肯定するのは監督の鶴巻和哉氏。前作との関係性について良く質問されるという監督は、「もちろん続編というつもりで制作している。けれど、前作から16年以上経過しているのでそのままの続きではなく、“トップ”が持つ要素を受け継ぎ、今の時代に作るべき“トップ”を描いていきたい」と意欲を語る。
また、メインスタッフの中では唯一、前作にも参加していた貞本氏も「6話全部を観た後、第1話を観ると、ひたすら頑張るノノの姿に涙するかもしれない」と、意味深な発言。主人公・ノノについては「ノリコのイメージを少し入れて、今のアニメーターにも描きやすいようなデザインにした」という。 それに対して「今までのデザインは踏襲せず、自由に描かせてもらった」と語るのは、巨大ロボ・バスターマシンをデザインしたいづなよしつね氏。ラルクの愛機・ディスヌフのデザインにあたっては「数々の戦いに参加した“歴戦の勇者”ということで、ダメージを受けた箇所にパーツをあてがい、何箇所も補強され、構成されたイメージにした」とのこと。なお、作品にはディスヌフ以外にも様々なバスターマシンが登場するという。 なお、ディスヌフのデザイン画が公表された際「番長のようだ」など、賛否両論があったが、実際にアニメとして動いた姿を見た感想としては、非常に重量感・存在感があり、これまでのロボットとは異なる“カッコよさ”を感じた。
■ 役を離れても「お姉さま萌え!?」 主人公・ノノを演じた福井裕佳梨さんは、ステージにノノのコスプレ姿で登場。髪留めのゴムを使って、天然ボケのアニメキャラクターが持つ、通称「アホ毛」も再現するという徹底振りで、「心も体もノノになりました。このままアフレコに行きたいくらい」とご満悦。
主人公を演じることになった時の心境は「ロボットに乗るということもあって、非常に驚いた。“トップ”の続編というプレッシャーはあるけれど、期待している」という。なお、ノノのような根性を身につけるべく、現在お寺に通って修行中とのこと。「まっさらな気持ちで、ノノを演じていきたい」と抱負を語った。
彼女に「お姉さま」と慕われる、エリートパイロット・ラルクを演じた坂本真綾さんは「必殺技を使うキャラクターは初めてで、緊張した」という。ちなみに、私生活では「高校生の頃から声のお仕事をさせてもらっているので、現場などでは妹的な位置で、お姉さまと呼ばれたことはない」という。しかし「裕佳梨ちゃんは実際私よりも年下だし、お姉さんという響きも、ちょっと気に入っています」と笑う。
なお、中学時代からアニメにハマっていたという福井さんは、当時、高校生の坂本さんが主演していたアニメ「天空のエスカフローネ」の大ファン。ノノはアニメの中で「お姉さま! 萌え萌え!!」などと叫ぶのだが、福井さんは「演じるというより、心をの底からの台詞。リアルモードの萌えです」と語り、会場の笑いを誘った。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2004年10月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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