オリンパス、デジカメ/3.7型カラー液晶搭載HDDプレーヤー －1インチ5GB HDD搭載小型モデルも用意

　オリンパスイメージング株式会社は13日、HDDオーディオプレーヤー市場に本格参入すると発表。音楽(music)を身にまとう(robe)という設計思想から、「m:robe」(エム ローブ)という新ブランドを立ち上げる。

　その第一弾として、大型タッチパネルカラー液晶とデジタルカメラ機能、20GB HDDを搭載した「MR-500i」と、5GB HDD搭載の「MR-100」の2モデルを11月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はMR-500iが6万円前後、MR-100が3万円前後の見込み。月産台数はそれぞれ6,000台、10,000台の予定。

MR-500i	MR-100

●大型タッチパネルカラー液晶搭載「MR-500i」

　MR-500iの最大の特徴は、3.7型640×480ドットのタッチパネルカラーTFT液晶を搭載したこと。液晶に表示されるアイコンをタッチすることで、楽曲検索や、ボリューム調整などが行なえる。

　また液晶画面にはCDジャケットや、写真、歌詞を表示することも可能、ただし、CDジャケットや、歌詞などのファイルは、ユーザー側で用意する必要がある。日本語、英語、フランス語、中国語などを表示することができる。

　大型液晶が搭載されれていることで期待されるMPEG-4などの動画再生機能は搭載していないが、「ハードウェア的には十分可能なので、将来的にアップデートの対応を検討したい」(同社)としている。

背面にはデジタルカメラも内蔵している

　本体背面には、1/4型122万画素(1,280×960ドット)CMOSセンサを搭載し、静止画(JPEG)を撮影できる。動画撮影機能は非搭載。シャッターボタンは搭載せず、液晶モニターでフレーミングしながら、画面をタップすると撮影される。

　レンズは固定焦点で、焦点距離は35mm(35mm判換算)。撮影した画像を、アルバムに整理したり、カレンダー形式や、スライドシューでの閲覧機能も装備している。ただし、メモリスロットや、USBホスト機能は備えていないため、パソコンを使わずに他のデジタルカメラで撮影した画像を取り込むことはできない。

　HDDは、1.8インチの20GB容量のものを内蔵。HDDメーカーは公開していない。PCとのインターフェイスはUSB 2.0で、クレードル経由で接続する。対応OSはWindows 2000/XP。対応フォーマットはWMA(32～192kbps)、MP3(8～320kbps)。WMAのDRMもサポートしている。

クレードル装着時	クレードル	クレードルの背面

　さらに、ジャンルや聞く場所にあわせた16種類のイコライザーを装備するほか、写真などの画像にエフェクトを加えて再生音楽と一緒に楽しむ「リミックスプレイモード」も装備。音楽と写真、映像効果のテンプレートを選んで、オリジナルの映像を作成できる。この組み合わせを、「リミックスキューブ」として保存することも可能。

　音楽や写真は、日付や再生履歴、任意につけたテーマ別キーワードからを検索でき、音楽についてはアルバム、アーティスト、ジャンル、作曲者、リリース年、最近聴いた曲などの項目から探し出させる。映像や音声は、付属のAVケーブルにより、テレビなどに出力することもできる。

m:trip

　パソコンで音楽データの管理や、CDDBにも対応し音楽CDからのWMAでの取り込みや、リミックス映像の作成が可能な専用アプリケーション「m:trip」が付属。付属の専用クレードルにMR-500iを置くだけ、パソコンと同期することもできる。なお、音楽ファイルや静止画ファイルの転送は、m:tripからのみ行なえ、一度転送したファイルをパソコンに書き戻すこともできない。

　日本語表示対応液晶ヘッドフォンリモコンが付属。再生、停止、早送り/巻き戻しなどの基本操作はもちろん、お気に入りリストに追加できる「お気に入りボタン」も装備する。本体の外形寸法は109×21×73mm(幅×奥行き×高さ)、重量約210g(本体のみ)。

付属の日本語表示対応液晶リモコン		付属のステレオイヤフォン

　バッテリは、内蔵リチウポリマー充電池で、バッテリ駆動時間はオーディオ再生時に約8時間(MP3/WMA)となっている。充電時間は約3時間。USB経由での充電には対応していない。リモコンや、クレードル、キャリングポーチなどを同梱している。

●1インチ5GB HDD搭載「MR-100」

　1インチ5GB HDDを搭載したオーディオプレーヤー。HDDメーカーは非公開。MR-500iとは異なり、カメラ機能などを搭載しないオーディオプレーヤー専用モデル。

　1.7型160×128ドット赤色表示のSTN液晶を採用。MR-500iと同様に日本語、英語、フランス語、中国語などを表示できる。ただし、カラー表示ではないため「リミックスプレイモード」は装備していない。

　液晶の下には、静電パッドをベースにした操作方式を搭載。次に操作できるキーが光り、操作方法がナビゲーションされる。また、リモコンはオプション(RM13)で対応し、MR-500i付属のものと同じものが発売される予定。

　曲再生には、アーティスト、アルバム、リリース年などで検索できるミュージックサーチや、「お気に入り」、「最近聴いた曲」、再生回数の多い順の「MY TOP 20」、自分で作成したプレイリストなどを利用できる。また、ジャンルや聞く場所にあわせた16種類のイコライザーを装備する。

　PCとのインターフェイスはUSB 2.0で、クレードル経由で接続する。対応OSはWindows 2000/XP。対応フォーマットはWMA(32～192kbps)、MP3(16～320kbps)。WMAのDRMもサポートしている。

　また、パソコンで音楽データの管理や、CDDBにも対応し音楽CDからのWMAでの取り込みが可能な専用アプリケーション「m:trip」も付属する。付属の専用クレードルに置くだけ、パソコンと同期することもできる。

クレードル装着時	クレードル	クレードルの背面

　本体の外形寸法は52×14.9×90mm(幅×奥行き×高さ)、重量約100g(本体のみ)。バッテリは、内蔵リチウイオン充電池で、バッテリ駆動時間はオーディオ再生時に約8時間(MP3)、約12時間(WMA)となっている。充電時間はACアダプタで約3時間。USB経由で約8時間。クレードル、キャリングポーチなどを同梱している。

【お詫びと訂正】
　記事初出時、「音楽ファイルを直接ドラッグ&ドロップするだけで再生できる」との記述がありましたが、誤っておりました。正しくは、音楽ファイルや静止画ファイルの転送は、m:tripからのみ可能という仕様になっております。お詫びして訂正します。

□オリンパスのホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2004b/nr041013mrobej.cfm
□製品情報
http://robe-gate.jp/
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(2004年10月13日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]

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