松下、熱伝導シートに関する特許侵害でLG製PDPの販売差し止めを請求 －LG電子は反訴へ

　松下電器産業株式会社は1日、LGジャパン株式会社に対して、PDP関連技術における特許侵害に関し、日本国内での販売差し止めなどを求め、東京地裁に仮処分申請を行なった。あわせて東京税関に対する輸入差し止めも請求している。

　松下電器が特許侵害を訴えている特許は、PDPの発する熱を放熱するための「熱伝導シート」に関するもの。「LG電子とは昨年来特許侵害に関して話を持ってきたが、積極的に解決される方向に至らなかった」と仮処分申請の理由を説明。

　LG電子ではこの請求を受けて、「松下電器はLG電子が保有しているPDP及びコンピュータ関連の技術特許を使用しており、8月以降、LG電子では松下とクロス・ライセンス交渉を進めていた。交渉のさなかに突然松下が一方的に法的手段に訴えたことは甚だ遺憾」としている。

　今後の対応について、「韓国本社とも連携を取りながら強い姿勢で対処していく。近く東京地方裁判所に特許侵害中止請求権不存在確認訴訟を起こすとともに、税関には輸入通関保留申請権の不存在確認を申請、併せて特許庁に特許無効審判請求を行ない、LG電子の行為が特許権侵害に当たらないとの正当性を明確にしていく」という。

□松下電器産業のホームページ
(11月2日現在この件に関する情報は掲載されていない)
http://matsushita.jp/
□LG電子のホームページ
http://jp.lge.com/
□ニュースリリース
http://jp.lge.com/ir/html/ABboards.do?action=read&group_code=AB&
list_code=PRE_MENU&seq=5172&page=1&target=pressreleases_read.jsp

(2004年11月2日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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