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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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東京ケーブルネットワーク株式会社は5日、音楽CDのエキストラトラックに映像コンテンツを記録し、視聴料を支払うと再生が可能になる著作権保護システム「ミルシェ」を開発。同技術を使用した初の音楽CDとして、タフバンドのマキシシングル「頬をつたう涙 Real Intention」が11月7日に発売された。
同シングルには、通常のマキシシングルと同じく4曲の楽曲を収録。さらに、エキストラトラックとして、映像コンテンツが記録されている。CDプレーヤーでは通常の音楽CDとして再生できるが、PCで再生するとアーティストの映像の一部も視聴することができる。 映像コンテンツをすべて再生したい場合は、視聴許諾の鍵となる「ソフト電池」をオンラインで購入する必要がある。「ソフト電池」とは、Paltiosoftが開発したDRM技術の一種で、コンテンツのデータ部を暗号化し、ソフト電池コードの入ったソフトウェアプレーヤーと一体化させることで、違法な視聴やコピーを防止する。
データ部とプレーヤー部を分離しようとしたり、ソフト電池そのものを改ざんしようとすると動作しなくなる。また、データ部だけを分離できたとしても、データそのものが暗号化されているため、再生できないという。
この技術を利用すれば、音楽CDをレンタルしたり、中古市場に販売したり、個人間で貸し借りをしても、映像コンテンツを視聴する際は利用者がソフト電池を購入する必要がある。そのため、同社は「CD自体の販売収入のほかに、プレミアムコンテンツの副次的収入が半永久的に期待できるビジネスモデル」と説明している。 また、コスト面は、マキシシングルの場合、プレス費用は通常のCDとあまり変わらずに利用できるとのこと。さらに、ミルシェの利用料もイニシャルコストなしで、視聴許諾の鍵の購入毎にレベニューシェア型で利用できるため、レーベル側ではエキストラに収録するコンテンツ映像だけを確保すれば、従来とほぼ同額の費用で有料映像コンテンツ付きのCDがリリースできるとしている。
□東京ケーブルネットワークのホームページ (2004年11月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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