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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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三菱電機株式会社は10日、東京ドームのプリズムホールで「オーロラビジョン」などの業務用映像情報機器を中心としたソリューションを各業者向けに展示・解説する「映像情報ソリューションフェア」を開催した。
冒頭、常務執行役営業本部長の佐藤秀一氏は、映像情報ソリューション事業における今後の展開について「成長性と収益性、効率性、健全性を維持し、バランスのとれた経営を目指す」と説明。さらに、これまで各事業分野毎で個別に行なっていた成長戦略をコーポレートレベルで全体的に推進していくために、各本部長やスタッフ、関係事業部長などから成る「戦略事業協議会」を設立したことを発表した。 具体的な戦略については、「VI戦略」と「AD戦略」という2つの戦略を紹介。VIはビクトリーの略で、FA機器やエレベーターなどの昇降機、自動車用の電装品など、従来から同社が得意としている事業をさらに強化していく。ADはアドバンスの略で、強い事業を核としつつ、様々な事業の要素を取り入れ、トータルなソリューションとして顧客に提案していくというもの。
例えば、従来のようにDLPのリアプロジェクションモニタや、オーロラビジョンを製品として個別に販売するだけでなく、そこに表示する情報の伝送・配信機器などと組み合わせ、トータルなシステムとして提案していく。
佐藤氏は「業務用の映像機器は毎約6.5%プラス成長だが、システム市場は7.8%の成長が見込まれている」と、システム市場の有望性を説明したうえで、「今後は事業分野を超えた連携を実現し、分野毎にバラバラだった販売ルートの垣根も無くし、国内外の需要に対応していきたい」と抱負を語った。
■ 46型の業務用液晶ディスプレイを参考展示 会場は「アミューズメント」、「駅・交通」、「学校・教育」、「競技場」、「監視制御」、「医療」などの分野にわけられ、オーロラビジョンやDLP方式のリアプロジェクタ、全方位カメラ、超指向性スピーカー、反射型デバイスを使った「トレインビジョン」などが展示された。 主な新製品としては、三菱電機ビジュアルシステムズの液晶ディスプレイ「VISEO PRO」シリーズの40型モデル「MDT401S-A」(解像度1,280×768ドット、輝度450cd/m2)を展示。さらに、1,366×768ドット、輝度500cd/m2、応答速度8msの46型モデルも参考展示していた。発売日などは未定。オプションでAV機能ボードやTCP/IPボードを追加できるという。 また、コンシューマ向けの機種として10月27日に発表された19型の液晶ディスプレイ「MDT191S」も展示していた。解像度は1,280×1,024ドットで、輝度は400cd/m2。8msという応答速度が特徴。12月上旬発売で、実売価格は10万円弱となっている。
ほかにも、DLP方式の67型リアプロジェクションモニタや、奥行き26cmの59V型などを展示。それらを複数台組み合わせたシステムも提案している。また、データ用のDLPフロントプロジェクタとして、フラッグシップモデルの「LVP-XL5950」を紹介していた。
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「オーロラビジョン」は、RGBの3色を独立したLED素子で映像を表示する大型ディスプレイ用のシステム。主に競馬場や野球場などでの利用を想定しており、現在までの最大サイズとして、香港のシャティン競馬場に横幅70.4mのモデルを納入したという。 輝度が3,000~5,000cd/m2と高いのが特徴で、屋外での視認性を確保。さらに、画素間の幅を小さくすることで高精細な映像表示にも対応可能。会場では189型(640×480ドット)/3.84×2.88m(横×縦)というモデルにHD映像を表示するデモを行なったほか、屋外では300型(768×576ドット)/6.144×4.608m(同)のパネルを車載したモバイルビジョンシステム「MO-SION」を展示。さらに、採用例として、東京ドーム22番ゲートに設置されたオーロラビジョンなども紹介された。
□三菱電機のホームページ (2004年11月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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