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2005 International CESレポート【国内AVメーカー編】
パイオニアはエントリークラスAVアンプでWMA Pro対応
-DivX対応DVDプレーヤーも各社から登場


会期:1月6~9日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
    Las Vegas Hilton Hotel
    Alexis Park Hotel


 6日に開幕したInternational CES 2005では、パイオニアやヤマハなど国内AVメーカーも数多くの新製品を発表している。今回はAVアンプやDVDプレーヤーなどのホームシアター関連製品を国内AVメーカーを中心にレポートする。


■ パイオニア

VSX-1015TX

 パイオニアブースでは既報のとおり、BDレコーダやドライブを参考展示したほか、DVDレコーダの新モデルも発表。

 AVアンプも新シリーズとなり、特に低価格からミドルレンジまでを一新。「VSX-1015TX」、「VSX-915」、「VSX-815」、「VSX-515」の4モデルを発表した。VSX-1015TX/915は4月より、VSX-815/515は3月より、発売を予定している。価格は「VSX-1015TX」が650ドル、「VSX-915」が475ドル、「VSX-815」が365ドル、「VSX-515」が275ドル。

 上位3モデルは7ch、VSX-515のみ6chの出力に対応。最大の特徴は、全機種でWindows Media Audio 9 Professional(WMAPro)のデコードに対応したこと。従来同社のAVアンプの中上位モデルではWMAProをサポートしていたが、今回の新製品により薄型を除くAVアンプのラインナップの全てでWMAProに対応する。

 Motorola製の48bit DSPを搭載したことで、WMAProのデコードに対応。24bit/192kHzのオーディオDACを搭載し、WMA Proのマルチチャンネル音声を再生できる。最上位モデルの「VSX-1015TX」ではTHX Select 2認定も取得しているほか、S映像やコンポジット入力をアップコンバートしてコンポーネント出力できる「ビデオコンバージョン機能」も搭載。また、全モデルに液晶付きの学習リモコンが付属する。

VSX-915 VSX-815 VSX-515


VSX-1015TXVSX-915VSX-815VSX-515
出力120W×7110W×7100W×7110W×6
MCACC○(5Band)-
WMA Pro
THX Select 2-
ドルビーデジタルEX
DTS ES
DTS 96/24
DTS Neo6
Dolby Prologic IIx
(Prologic II)
ビデオコンバージョンコンポーネント対応S映像対応-
デジタル音声入力53
コンポーネント32
AV入力音声3系統
AV5系統
音声4系統
AV4系統
音声3系統
AV3系統
S映像5系統入力/2系統出力4系統入力/2系統出力3系統入力
5.1ch入力-
All channel
Pre-Out
サブウーファのみ
48bit Motorola DSP
価格650ドル475ドル365ドル275ドル

「Windows Media Connect」対応AVアンプのデモ 参考展示されたMedia Connect用のAVアンプ向けアドオンカード

 また、Windows XPにUPnPのメディアサーバー機能を追加するサーバーソフト「Windows Media Connect」に対応したAVアンプ向けのカードも出展した。Windows Media Connect上で管理しているMPEG-2映像やMP3音声などをAVアンプから操作して、出力することが可能となる。

 サーバー上のファイル用のメディアクライアントとして、AVアンプを利用可能とするもので、同様の製品はケンウッドの「VRS-N8100」などがあるが、WMCへの対応は初めてという。カードの展示と、実装したAVアンプによるデモが行なわれ、今後の新製品での導入も予定しているという。

 さらに、低価格DVDプレーヤーの新製品も2モデル発表された。ユニバーサルプレーヤーの「DV-588A-S」と廉価モデルの「DV-285-S」が用意され、ともに4月より発売される。価格はDV-588Aが199ドル、DV-285が99ドル。

DV-588A-S DV-285-S

 ビデオDACはDV-588A-S/DV-285-S共通で12bit/108MHz対応。DV-588AはDVDビデオのほかDVDオーディオとSACDに対応したユニバーサルプレーヤーとなっている。目新しい機能はDivX再生対応。今まで大手の日本メーカーからの対応DVDプレーヤーは無く、パイオニアのような大手AVメーカーでの採用は珍しい。しかし、今回のCESではヤマハやケンウッドなどのAVメーカーでも対応機種がリリースされるなど、DivXのDVDプレーヤーへの進出が目立った。なお、DV-285-SはDivX非対応となっている。

CD-IB100のデモ風景 DLNA対応ホームサーバーも展示

 また、車載用iPodアダプタ「CD-IB100」も5月から発売される。価格は140ドル。

 iPodと接続して、同社のAVカーナビゲーションシステムなどと組み合わせて、iPod上の音楽を再生できるほか、iPodの操作やタグ情報表示なども可能。同社製のカーナビ/オーディオ用のバス規格「IP-Bus」でカーナビ/オーディオなどと接続して、iPodをカーナビ/オーディオからコントロール可能とする。対応するiPodはDockコネクタ付きiPodとiPod mini。

 そのほかにも、DLNAに対応したホームサーバーのコンセプトモデルも展示。DLNA準拠のホームサーバーにDVDレコーダ機能を搭載したほか、iPodへのオーディオデータ書き出しなどのコンセプトを紹介している。


■ ヤマハ

DVD-S2500。HDMIを搭載したユニバーサルプレーヤー

 ヤマハは、新型のユニバーサルプレーヤー「DVD-S2500」などを発表した。「DVD-S2500」は同社のフラッグシップ機となるユニバーサルプレーヤーで、DVDビデオ/オーディオとSACDの再生に対応する。2月から3月の発売を予定しており、価格は749ドル。

 ビデオDACは12bit/216MHz。ファロージャのDCDiなどの高画質化回路を搭載するほか、HDMI端子やi.LINK 2系統、コンポーネント出力、S映像出力、マルチチャンネル音声出力などを備えている。

 また、5枚までのディスクを収納可能なDVD/SACDチェンジャ「DVD-C950」も今春より発売する。価格は549ドル。ヤマハ独自のPlayXchange技術により、DVDビデオのほか、DVDオーディオ、SACDの再生に対応したチャンジャ。

 ビデオDACは12bit/216MHz、オーディオDACは24bit/192kHz。HDMI端子も装備する。外形寸法は435×425×75mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。

 また、オールインワンシアターシステム「CinemaStation」には、DVDチェンジャー対応の「DVX-C300」が追加された。価格は499ドルで今春発売となる。5.1chスピーカーが付属するDVDシアターシステムで、SACDやDVDオーディオの再生にも対応。センターユニットにアンプを内蔵し、出力は150W×6ch。

5枚までのDVD/SACDを収納可能な「DVD-C950」

 また、新スピーカーシステム225 PMDシリーズと、125シリーズも今春より発売される。ともにフロントスピーカー(ペア)、センタースピーカー(1本)、リアスピーカー(ペア)での販売を予定している。

 薄型のスピーカーでフラットパネルテレビなどと組み合わせて利用できる。225 PMDシリーズは、コーンウーファとアルミマグネシウムドームツィータなどから構成された2Way構成でフロントスピーカーの「NS-225F」が449ドル、センターの「NS-C225」が179ドル、リアの「NS-M225P」が229ドル。

 また、225 PMCシリーズ向けのサブウーファの「YST-SW225」も279ドルで発売。150WのPWMデジタルアンプを内蔵し、再生周波数帯域は28~200Hz。

 125シリーズはコーンウーファとドームツイータの2ウェイで、フロントスピーカーの「NS-125F」が229ドル、センターの「NS-C125」が99ドル、リアの「NS-M125P」が109ドルで販売される。


225 PMDシリーズ 125シリーズ


■ マランツ/デノンなど

SR9600 豊富な入出力端子を装備する

 マランツは、AVアンプのフラッグシップモデル「SR9600」を発表した。発売は今春で価格は未定としている。

 THX Ultra2に準拠した、140W×7chのAVアンプ。同社の従来製品ではDVI入/出力を備えていたが、SR9600からはHDMIに切り替えられ、2系統のHDMI入力と、HDMI出力を搭載している。

 7ch全てにCirrus Logic製の24bit/192kHzオーディオDACを搭載するなどで、高音質化を図ったほか、ビデオアップコンバージョンなどの機能を装備。また、独自の自動音場補正機能「M.R.A.C」も搭載している。


 デノンもHDMI端子を装備したAVアンプ「AVR-4805」を発表。価格や発売時期は未定だが、130W×7ch出力のアンプを搭載し、自動音場補正やビデオコンバージョン機能を装備する。

AVR-4805 HDMI3入力/1出力のほか、DVI入力も装備する

 ビクターは日本での発売は現在予定していないが、薄型AVアンプを多数発表。その中でも注目されるのが、USB端子を装備した「RX-D701B」だ。150W×7ch出力のアンプを内蔵し、HDMI端子を備えるほか、「USB-PC Link」機能が特徴となっている。

 USB-PC LinkはPCのUSB端子からのオーディオ出力をAVアンプに入力して、再生できる機能で、PCとUSBで有線接続してオーディオ出力可能なほか、PCに専用のUSBドングルを接続して、オーディオの無線伝送が行なえる。価格は879.95ドルで7月の発売を予定している。

Victor RX-D701B KenwoodもDivX対応DVDプレーヤーを発表

□2005 International CESのホームページ
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【2005 International CES レポートリンク集】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/ces2005.htm

(2005年1月8日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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