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録画した番組をどのように視聴するか? 大容量のHDDを搭載するレコーダーが増えると、次は録り溜めたテレビ番組をより効率よく視聴するアイテムが欲しくなるはずだ。International CESでは、そんなユーザーの気持ちを受け止めてくれそうな製品をいくつか見つけることができた。 ■ ソニーはエアボードの映像をPCやPSPで視聴可能に
まずはソニーのロケーションフリーテレビ「エアボード」の新製品から紹介しよう。エアボードは、テレビチューナーとワイヤレスLANの親機機能を備える「ベースステーション」と、ワイヤレスLANの子機機能を備える液晶モニターで構成される。 ユーザーは外出するときに、子機だけを持ち出して、外出先のインターネット回線から親機にアクセスしてテレビを視聴する。子機と親機間は双方向で通信できるので、子機の操作ボタンを使ってベースステーションと接続した自宅のHDD/DVDレコーダーなど操作して、録画番組などを楽しめる。自宅ではワイヤレステレビとして、外出先からはリモートテレビとして機能するユニークな機種だ。 12.1型の子機がセットになったLF-X1(1,500ドル)が日米で発売済みだが、International CESでは7インチワイド液晶テレビがセットになったLF-X5(1,000ドル)とパソコン用のソフト「Location Free Player for PC(LFA-PC1)」の展示デモがあった。 LF-X5は2004年の9月から北米で発売された日本未発表モデル。「12.1インチのLF-X1では持ち運ぶのにかさばるが、LF-X5ならコンパクトなので気軽に持ち運べる」と好評という。 さらに今回発表になったWindowsパソコン用ソフト「LFA-PC1」を使うと、ノートパソコンをエアボードの子機として使用できる。ソフトの発売時期や価格などは未定だが、手持ちのWindowsパソコンにインストールするだけで、パソコンがモバイルテレビになるのはかなり魅力的だ。
なお、液晶モニタでの利用時はMPEG-2での機器間転送を行なうが、Location Free Playerの利用時はMPEG-4に変換して転送する。解像度は320×240ドットで、ビットレートは5段階に設定可能となる。 液晶モニタとLocation Free Playerの同時利用はできない。なお、ベースステーションでは液晶モニタのほか3台、最大4台の機器を登録できるため、デスクトップPCやノートPCなど複数のパソコンでモバイルテレビ機能を利用することができるという。 スゴ録などのハイブリッドレコーダとAVマウスで接続し、レコーダを遠隔操作できるので、録画予約から番組視聴までほぼ全ての操作が行なえるのも魅力的だ。 今回デモは行なわれなかったが、さらにPSP版ソフト「Location Free Player for PSP」の開発も進んでおり、春以降の発売を予定しているという。こちらも価格は未定。ソフトはPSP用メディアの「UMD」もしくはメモリーステックDuoのいずれかで提供予定だが、まだ決まっていないという。将来はPSPを子機とした手ごろな価格のエアボードの登場もありそうだ。
■ Archosは新AVプレーヤーを出展 テレビ番組を直接録画できる携帯型動画プレーヤーも多く見つけることができた。その中でもArchosが発表したPMA400がユニークだ。本格的なPDA機能と30GBのHDDを搭載した多機能な携帯プレーヤーで、本体内にMPEG-4のエンコード機能を備えている。外部入力端子とケーブルテレビのセットトップボックスを接続すれば、パソコンなしでMPEG-4ファイルを作成できる。
市販のDVDビデオなどのコピーガードがかかっているタイトルは保存できないが、デジタルレコーダーに録画した番組をMPEG-4に変換して持ち歩くのに重宝しそうだ。 802.11bに準拠しているのでワイヤレス回線を使ってインターネットにアクセスできる。音楽プレーヤーやフォトビューワ機能も備える。1月上旬発売予定。799ドル。このほかにPDA機能を省いたモバイルプレーヤーAV480(80GB/799ドル)、AV420(40GB/549ドル)も用意される。 ■ COWONはWMV9/DivXのポータブルAVプレーヤーを出展
日本ではバーテックス リンクが総代理店を努め、iAUDIOブランドで知られる韓国COWONは、Windows Media Video 9やDivXの再生に対応した20GB HDDポータブルビデオプレーヤー「COWON A2」を発表。3月の発売を予定している。価格は未定。 液晶は4インチのフルカラーで、解像度は未定だが16:9のワイド液晶を採用する。対応ビデオフォーマットはWMV9/DivX/XviD、オーディオはMP3/OGG/WMA9/AC3、フォトはJPEGの再生が可能となっている。ビデオの対応解像度/ビットレートについては正式には決定していないが、QVGA程度のWMV/DivXであれば再生できるという。 また、MPEG-4形式でのビデオ録画機能、MP3での音声録音機能、FMラジオを装備しているほか、テレビ出力機能も搭載する。バッテリは内蔵リチウムイオンで、USB充電に対応する。 ■ PQIもMPEG録画や光デジタル出力対応のAVプレーヤーを発表 PQIは、40GB/60GB HDD搭載のポータブルメディアプレーヤー「mPack P800」を発表した。価格は40GBモデルで670ドルで、まもなく発売されるという。。 3.5インチの320×240ドットフルカラーTFT液晶を搭載したAVプレーヤーで、MPEG-1/MPEG-2/MPEG-4/XviD/ASFの再生に対応する。また、MPEG-4のエンコード機能もファームウェアアップグレードで対応予定という。 オーディオはMP3/WMA/AC3/AAC/WAV/OGGなどに対応。光デジタル出力を本体に装備しており、会場では5.1ch音声の出力デモも行なっていた。MP3のエンコード機能も搭載。フォト機能JPEGやBMPなどをサポートする。
■ その他
CDプレーヤーのような本体に液晶モニターをセットしたポータブルDVDプレーヤーがCOBYの「TF-DVD500」だ。価格は199ドルとポータブルDVDプレーヤーとしては格安だ。 液晶画面は暗くて日中の屋外などでは見づらいが、価格を考えれば妥当な線だろう。日本での販売は未定だが、格安のポータブルDVDプレーヤーを探しているなら、要チェックの機種といえる。 そのほかにも台湾や韓国などの企業を中心に、各社からもポータブルAVプレーヤーが多数展示されている。
□2005 International CESのホームページ (2005年1月9日) [Reported by 鈴木桂水/usuda@impress.co.jp]
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