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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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International CES 2005の会場で数多く見かけるのが、HDDオーディオなどのデジタルオーディオプレーヤー。大手LSIメーカーなどがデジタルAV機器向けデバイスを強化し、HDDポータブルオーディオ向けのリファレンスキットなどが用意されていることもあり、ホールのそこかしこにデジタルオーディオプレーヤー関連製品が展示されている。 今回は日本国内メーカーや国内での取り扱いがあるメーカーを中心にデジタルオーディオプレーヤー関連のトピックをレポートする。 ■ CreativeはZen Micro新モデルを発表 Creativeのブースでは10色のカラーバリエーションをアピールした展示やイベント行ない、多くの来場者で混雑していた。CES 2005にあわせてZen Microの新モデルを発表した。従来は5GB HDDを搭載していたが、新たに筐体は同一ながら容量1GBのフラッシュメモリモデルを用意。HDD搭載モデルは容量4GBと容量6GBの2モデルをラインナップする。
発売時期と価格は、1GBフラッシュモデルが第1四半期中で199ドル。4GBモデルと6GBモデルは1月下旬より発売され、価格は4GBが229.99ドル、6GBが299.99ドル。5GBモデル(249.99ドル)とあわせてラインナップ展開する。 メモリ/HDD容量以外の仕様は従来のZen Micro 5GBと共通。1.4型160×104ドットのブルーELバックライト付き液晶ディスプレイを装備し、液晶下の操作部にはタッチパネルを採用する。操作はタッチパネルのほか、付属のリモコンでも行なえる。 MP3/WMAの再生に対応。ボイスレコーディングやFM録音機能も装備する。また、PC上のOutlookとの連携機能も搭載している。 また、カラー液晶搭載の新モデル「Zen Micro Photo」も参考出品している。今夏の発売を予定し、価格は6GBモデルで299ドルを予定しているという。機能的には、Zen Microと共通で、液晶をカラー化した製品となる。USBホスト機能は装備していない。
■ ビクターもHDプレーヤーを参考展示
ビクターは1インチ6GB容量のHDDを搭載したオーディオプレーヤー「XA-HD500」を参考出品。発売時期は未定で、モックアップのみの展示となっていた。 製品化についても最終決定していないが、「ポータブルオーディオ製品を扱っていく上でHDD化の流れは無視できないと考えている」という。
また、耳掛け型イヤフォンにMP3/WMAプレーヤー機能を内蔵した「XA-A50CL」を3月より発売する。価格は164.95ドル。 128MBの内蔵メモリを搭載したオーディオプレーヤーで、ボディカラーはブラック/シルバー/ホワイト/ブルー/レッドの5色を用意。液晶表示部は備えていないが、音声ガイダンスに従って操作するため、耳から外すことなく操作が行なえるという。 USBストレージクラスに対応し、PCから転送ソフトを介さずにデータ転送が可能。SRS WOWや3モードのEQ機能も備えている。電源は単4乾電池を利用する。
■ COWONはiAUDIOブランドの新HDDプレーヤーを出展
iAUDIOブランドで知られる韓国COWONは、カラー液晶搭載のHDDオーディオプレーヤー「iAUDIO X5」を1月中に発売する。20GBモデルと30GBモデルが用意され、価格は20GBモデルで399ユーロ(1月8日現在のレートで約55,000円)となる見込み。 1.8インチ/26万色表示のカラー液晶を装備したオーディオプレーヤーで、MP3/WMA/OGG/FLACの再生に対応する。動画の再生には対応しないが、USBホスト機能を装備し、デジタルカメラと接続して写真データの読み込みが行なえる。USBストレージクラスに対応する。 また、Windows Media Video 9やDivXの再生に対応した20GB HDDポータブルビデオプレーヤー「COWON A2」やMP3/WMA/Ogg対応のシリコンプレーヤーの新モデル「iAUDIO 5」も出展している。
■ クラリオンやパイオニアはiPodのカーオーディオ利用を推進
クラリオンは、iPodをタッチパネル液晶から操作可能なDVD/ワイド7インチAVセンターユニット「VRX755VD」を1月後半より米国で発売する。価格は1,300ドル前後の見込み。 iPodと専用のケーブルで接続し、AVセンターユニットの7型液晶ディスプレイ上にiPodの液晶表示画面や操作キーなどを表示できる。アルバム/プレイリスト再生や、シャッフルなどの特殊再生、各種設定など、iPodのほぼ全ての操作がタッチパネル上から行なえるのが特徴となっている。 対応するiPodはDockコネクタ対応のiPodとiPod mini。カーAVセンターとしてはDVDビデオの再生に対応し、24bitオーディオDACの搭載などで高音質化を図っている。また、リモコンも付属する。 また、1DIN CDレシーバーユニット「DX995MC」など同社のCeNETバス採用センターユニットにiPodを接続し、コントロール可能とするインターフェイスユニットを今夏にリリース予定としている。「VRX755VD」のようにGUI上での操作は行なえないが、同社の2005年発売のレシーバーユニットの前モデルでiPodのコントロールやタグ情報表示が可能となるという。
パイオニアも車載用iPodアダプタ「CD-IB100」を5月から発売される。価格は140ドル。 同社のAVカーナビゲーションシステムなどと組み合わせて、iPod上の音楽を再生できるほか、iPodの操作やタグ情報表示などが行なえる。 また、ソニーのブースでもCONEECT2というサードパーティ製のiPod用カーオーディオ用インターフェイスユニットを展示している。ネットワークHDDウォークマン用とiPod用で展示を行なっており、カーオーディオメーカーにとっては、「iPod対応」がトレンドといえそうだ。
■ ソニーはHi-MDのデザインモックなどを展示
ソニーはNW-HD3を中心に各オーディオプレーヤーの展示を行なっているほか、Hi-MDやネットワークウォークマンのスポーツモデルなどのコンセプトモデルを出品している。 いずれもモックアップで、発売時期や実際の製品化の予定などは明らかにしていないが、デザインの完成度は高い。 また、日本で未発売のVAIO Pocketの40GBモデル「VGF-AP1L」を展示。既に昨夏より発売されており、価格は445ドル。20GBモデルと比べると背面のくぼみがなだらかなデザインになっている。
■ MSのPlayforSureロゴ取得製品が並ぶ
また、Microsoftのブースでは、同社のPlayforSureロゴを取得した各オーディオプレーヤーが展示されている。 PlayforSureはWindows Media製品との接続互換の取れている製品に与えたれれるロゴプログラム。会場には、iriverのH10やCreativeのZen Microなど30近いプレーヤーが並べられている。 同プログラムはポータブルプレーヤー用のLSIなどでも行なわれており、TIやEQUATOR、STMicro、freescaleなどのチップセットがロゴを取得しているという。また、PlayforSure対応デバイスをカーオーディオで接続するアダプタも参考展示されており、PlayforSureに対応したデバイスであれば、メーカーを問わずにカーオーディオで利用可能したいという。
■ その他 会場では台湾や韓国メーカーを中心に、大量のオーディオプレーヤーが展示されている。
□2005 International CESのホームページ (2005年1月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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