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オンキヨー株式会社は、ハイコンポシリーズ「INTEC 205」をフルモデルチェンジ。Hi-MDに対応したMDデッキ、アンプ、CDプレーヤー、電波時計対応のチューナとスピーカーをラインナップする。発売日は3月9日。各コンポーネントの型番、価格は下表の通り。
■プリメインアンプ
定格出力40W×2ch(8Ω時)、最大出力80W×2ch(同)のデジタルアンプ。A/D変換時に可聴帯域外のノイズを抑え、サンプリング周波数を低くできるというPWM(パルス幅変調)方式を採用。また、同方式の動作をより理想的にするために、独自の積分型変調回路「VL Digital」を搭載。スパイクノイズに起因するエラーを排除した、正確なパルス幅変調を実現したという。なお、VL Digitalの前段には増幅素子固有の非線形特性を解消するというインバーテッド・ダーリントン回路を搭載している。 また、変換されたパルス信号を処理するドライバー段には、ディスクリートドライバーを採用。ICチップによる回路に比べ、数倍の高速化を実現したという。 電解コンデンサと小信号回路を結ぶグランドラインには、グランド電位を安定化させるために銅板を採用。また、出力段からスピーカー端子部直前までの経路にも信号ライン、グランドラインともに銅バスプレートを採用。芯の太い音色を実現したという。 さらに、内部の信号経路は、余計な回路を通さないよう最短に設計。本体に備えた「DIRECT」ボタンを押すことで、トーンコントロール用の回路バイパスし、よりピュアな音質を実現するというソースダイレクト・ポジションが選択できる。 ボリューム部には、接点での歪の発生が少ないアナログ方式のボリュームコントロールを採用。同梱するリモコンでも操作できるモータードライブ式となっている。
音質面では、3バンドのトーンコントロールも利用可能。外部のグラフィックイコライザや録音機器を接続するためのプロセッサ/PC入出力端子も備えている。入力端子はアナログを7系統用意。出力としてイヤフォン端子を1系統備える。また、MAIN IN入力も備えており、パワーアンプ部のみを利用することもできる。外形寸法は205×299×91mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4kg。
■Hi-MD対応MDデッキ
1月27日に発表された「INTEC 275」と同じく、「Hi-MD」規格に対応したMDデッキ。ただし、USB端子は備えておらず、PCとの連携機能はない。Hi-MDモードでは高音質なPCMと、Hi-SP、Hi-LPの3個の録音モードが選択可能。80分の通常のMDディスクを利用した場合リニアPCMで28分、Hi-SPでは2時間20分、Hi-LPでは10時間10分の録音が可能。1GBのHi-MDディスクではHi-LPモードで最大約34時間録音できる。 従来のMDも、MDLPモードなどに対応。様々な録音モード時に優れた情報処理能力を発揮するという「High Speed ATRAC DSP」を搭載。さらに、D/A、A/D変換やATRACフォーマットへの圧縮など、デジタル処理をすべて24bit化して行なう「24bitプロセッシング」も採用している。 ほかにも、同社がAVアンプなどに搭載を進めている独自のアナログ波形生成技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」回路を搭載。パルス性ノイズを含まないアナログ波形を生成するため、デジタルノイズの影響を受けず、ソースのポテンシャルを最大限に引き出せるという。 サンプリングレートコンバータを内蔵するほか、同シリーズのアンプ「A-905FX」とCDプレーヤー「C-705FX」と組み合わせることで、デジタル録音レベルを自動設定する「DLA Link」にも対応。A-905FXも操作できるシステムコントロールリモコンも付属する。
入力はアナログ音声を1系統、光デジタルを2系統用意。出力はアナログ音声を1系統備える。外形寸法は205×282×76mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.4kg。
■CDプレーヤー
MDデッキにも搭載した、デジタルノイズを除去するVLSC技術を採用。デジタルソースのポテンシャルを最大限に引き出せるというCDプレーヤー。 シーラス・ロジック製の192kHz/24bit アドバンスド・マルチビットDAC「CS4398」を採用。マルチビットDACと1ビットDACの長所を兼ね備えたというデバイスで、可聴帯域外のノイズを抑え、聴感上のS/N感に優れたD/A変換を実現したとしている。 再生可能なディスクは音楽CDとCD-Rのみで、MP3/WMAの再生機能は備えていない。再生周波数特性は5Hz~20kHz。SN比は108dB。ダイナミックレンジは96dB。出力端子として、光デジタルを2系統、アナログを1系統用意。デジタル出力は内部で高純度ケーブルを用いた「ダイレクト・デジタル・パス」方式を採用している。
さらに、同社対応製品と接続することでシステム連動を可能にするRI端子も2系統用意。外形寸法は205×275×91mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.2kg。
■FM/AMチューナ
FMステレオ、AMモノラルの受信に対応したチューナ。電波時計の自動時刻設定機能ACCUCLOCK(アキュクロック)を搭載しており、標準電波の時刻情報を受信。時刻合わせを行なう必要がないほか、常に正確なタイマー動作が行なえるという。 録音、再生のプログラムタイマーが4系統利用可能。同シリーズのA-905FX、MD-105FXと組み合わせた場合には、曜日指定は1日、または連続した複数の曜日も設定可能。最大90分のスリープタイマー機能も利用できる。
受信範囲はFMが76~108MHz。受信感度は17.2dBf(STEREO)/11.2dBf(MONO)。AMが522~1629kHz。実用感度は30μV。出力はアナログで、RCAのピンケーブルも同梱している。外形寸法は205×279×76mm(幅×奥行き×高さ)。質量は1.7kg。FM室内アンテナ、AM室内アンテナ、電波時計ユニット、電波時計ユニット接続用コードなどを同梱する。
■スピーカー
ブックシェルフ型の2ウェイスピーカー。エンクロージャはバスレフで、バスレフポートには独自のスリットダクトを採用。内部の構造には「AERO ACOUSTIC DRIVE」を投入し、量感とスピード感を併せ持った低域を実現したという。キャビネット全面にはリアルウッド仕上げのMDFを使用している。 ユニットは、ウーファーが13cm径のA-OMFコーン型、ツィータが2.5cm径のソフトドーム型を採用。A-OMFは従来から改良を加え、振動減衰が早いPEN(ポリエチレンナフタレート)と、帆布、アラミド繊維を組み合わせたものを採用。ダストキャップにもA-OMFを使用し、ナチュラルな音の響きを再現したという。 再生周波数帯域は40Hz~35kHz。クロスオーバー周波数は2.5kHz。ネットワーク回路はウーファとツイータ領域の干渉を防ぐため、回路を分離するアイソレート・マウント方式を採用している。 スピーカーターミナルはバナナプラグに対応。外形寸法は180×272×313mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1台あたり5.5kg。モンスターケーブルのスピーカーケーブル(1.8m)や、コルクスペーサーなどを同梱する。
□オンキヨーのホームページ
(2005年2月1日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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