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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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富士通株式会社は9日、地上デジタルテレビ放送や地上デジタルラジオ放送の受信に対応した携帯電話向けに、デルタシグマ(ΔΣ)方式を採用した低消費電力のアナログデジタル変換器(ADC)を開発したと発表した。同社ではΔΣADCを採用したチューナを1年以内に製品化する予定。 携帯端末向けに2005年末より放送が開始される予定の、地上デジタルテレビ放送の1セグ放送受信端末向けに開発されたADC。このΔΣADCにより、携帯電話に搭載するチューナの消費電力を現在の約3分の1から6分の1となる30mWに低減でき、携帯電話での長時間地上デジタル視聴が可能となる。また、OFDMデコーダも内蔵しているため、端末の小型化も期待できるという。 今回開発したΔΣADCは、0.11μmプロセスルールでCMOSを用いて作成された。高速サンプリングとループ構成によるAD変換を行なうΔΣ方式を地上デジタル放送受信用に採用したADCは世界初という。分解能を可変とすることで、増幅回路を追加することなく可変利得機能を実現。また、容量素子と抵抗素子による新しい位相補償回路を開発し、増幅回路の数を従来の2分の1に低減した。これらの新開発技術の導入により低消費電力化を実現している。 □富士通のホームぺージ (2005年2月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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