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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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バンダイビジュアル株式会社は、OVAシリーズ「きらめき☆プロジェクト」のDVD第1巻を6月24日に発売する。全5巻のシリーズとなっており、隔月(偶数月)リリースの予定。第1巻は通常版に加え、主人公・カナのフィギュア付きの特別限定版の2種類を用意。通常版(BCBA-2198)は6,090円、特別限定版(BCBA-2193)は7,350円となっている。 「きらめき☆プロジェクト」は、スタジオ・ファンタジアが手掛ける完全オリジナルのOVA作品。物語の舞台は地中海にあるジュネス王国。小国ながら高度な科学技術で栄える王国で、そこには類まれな頭脳と美貌に恵まれたクローネ、カナ、ネネの3王女が暮らしていた。中でも次女のカナはロボット設計の天才で知られていたが、その内気な性格からか、姉と妹、それに彼女自身が設計した人型ロボット「リンクル」以外にはあまり心を開かない少女だった。 一方、世界では、正体不明の巨大ロボットが出現。まるで道場破りのように、各国の名だたるロボットを次々と撃破し、話題となっていた。そのロボットを作っているのは謎のオヤジ達。そして、彼らの次の目標が「ジュネス王国」だった。かくして王国を舞台に、ロボット、美少女、オヤジの3拍子が揃ったハイテンション・ストーリーが展開する。
監督を務めるのは「女性キャラのパンツをどれだけ見せられるか」にこだわり抜いた「AIKa」や「ナジカ電撃作戦」シリーズで知られる西島克彦氏。キャラクターデザインは菊地洋子氏。脚本は山口宏氏が務めている。西島監督というと女性キャラクターによるサービスシーン満載の作品を想像するが、今回は巨大ロボットやオヤジなどの要素も絡む模様。いったいどんな作品になるのか? 第1話のアフレコが行なわれたスタジオにお邪魔した。
■ 真の主役は美少女型巨大ロボット? アフレコ後のインタビューに答えてくれたのは、カナ役の門脇舞さんと、ネネ役の豊口めぐみさん、クローネ役の大原さやかさん、リンクル役の金田朋子さん、さらに、オヤジキャラの代表として大矢仁役の一条和矢さん。 監督の意向で、詳しいストーリーやキャラクターの情報を知らされずにアフレコに望んだという声優さん達。収録スタジオに向かう道すがら、イラストを見ながら「私はこのキャラクターなんじゃないか、私の役はこれかな」などと言うような状態だったという。 「蓋を開けたらお色気担当のキャラクターで、ちょっとドキドキしました」と語るのはネネ役の豊口さん。キャラクターはすばらしいスタイルの持ち主だが、年齢は12歳という設定。「年齢が年齢なので、パンツ見えすぎかなというくらいがんばってます」と笑う。 王国の王女で18歳のクローネを演じるのは大原さん。「王女という設定ですけど、意外と庶民的なキャラクターでギャップが面白かった」という。しかし、軍の司令官も務めているクローネは、司令室で4人の美少年「薔薇騎士団」を従える女王様的なキャラクターでもある。「演じていてとても気分が良かったです。もっと男の子達にかしずかれたいと監督にお願いしておきました」とのこと。
反面、人付き合いが苦手な14歳の次女・カナを演じるのは門脇さん。「アフレコ中はギャップのある設定やツボをつくギャグが飛び交って、笑いをこらえていたら背中が痛くなるくらいでした」と収録を振り返る。「ロボットが活躍する作品に出られるとは思わなかったので、ぜひカナにも巨大ロボットに乗ってもらいたい」と要望を語った。 彼女が設計したロボット・リンクルを演じるのは金田朋子さん。かなりドジなロボットらしく、「お手伝いロボットだけれど、あまり手伝って欲しくないと思ってしまうキャラクター」だという。「今後もっと王女達の役に立ちたいです」と話す。 彼女達に挑戦してくる謎のオヤジ達。その代表でもある大矢仁を演じるのは一条さん。「イラストを見た時は美少女アニメだと思いましたが、ロボット同士が戦う大迫力のシーンあり、職人気質でひたむきにがんばるサラリーマン的オヤジも登場する、熱い作品でした。自分の世代だとロボットものには特別な思い入れがありますが、そういう面でも期待を裏切らない作品です」と印象を語る。
それぞれ個性の強いキャラクター揃いだが、声優さん達によると「真の主役」は別にいるという。それは、第1話に登場するというジュネス王国側の巨大ロボ。なんとそれは、巨大な美少女型ロボットだという。イメージイラストの最後列に描かれている金髪のキャラクターがそれだ。 イラストでは2Dのキャラクターとして描かれているが、劇中ではポリゴンで作られた3DCGのロボットなのだという。しかし、2Dのイラストに負けない可愛さで、頬を赤らめたりと、細かいしぐさもツボを付くらしい。「とにかく凄いインパクト」、「一番可愛いかもしれない」というのが声優さん達共通の印象。まさに真の主役といった感じだ。おそらく、第2巻ではオヤジ達が操る巨大ロボと彼女の戦いが繰り広げられるのだろう。確かにインパクトのある映像だ。
■ 「どの作品でもやっていないことをやる」 「巨大ロボットが登場する作品というのは、ほとんどやったことがなかった」と語るのは、西島監督。新しい分野へのチャレンジだが、「最新のロボットアニメはちょっと難しいと感じていた。でも、マジンガーZくらいの時代というか、デザインのロボットなら動かせるかなという思いはあった。僕らの世代がカッコいいと思っていたロボットを、今のスタッフの若い感性で動かすと、古いけれど新しくてカッコいい映像が生まれるというのを見せたかった」という。 また、サービスシーンについては「前の作品で、世界一そういうシーンの多い作品を作ろうとやってきたので、さすがに今回はそれをメインにはしていない。けれど、皆そういうシーンは好きだと思うので、出さないよりは出すというスタンス」と期待を裏切らない。
脚本家として監督と初めてタッグを組むのは山口宏氏。「美少女やロボットが目立ちますが、裏のテーマとして“オヤジ”に注目してください」と語る。「自分もアニメ界で長い間仕事してきて、若い人と話が合わなくなってきた。それでもオヤジは頑張って生きてるんだぞというところを見せたかった」と笑う。 なお、収録現場には、「ストラトス・フォー」などで監督を務めるもりたけし氏の姿も。「作品にいろいろと口を出す小姑として参加しています」という。もり氏は西島監督と山口氏を引き合わせた橋渡し役で、「くだらないオヤジギャグの連発で本題からそれていく2人の会話を元に戻すのが仕事」だという。「可愛い女の子を魅力的に動かすのを得意とする山口氏と、どちらかというとアダルトな大人の女性キャラが好きな西島監督のタッグがどんな作品を生むかが興味深いところでしょう」と、見所を教えてくれた。
「美少女」と「ロボット」という、昨今のアニメではありふれた題材を用いているが、現場から感じられたのは「一味違う作品にしよう」という気概だ。最後に西島監督は「類似品は作りたくないというポリシーがある。誰も、どの作品でもやっていないことをやりたい。今回もお決まりの題材を使ってはいるが、3DCGとの2Dの融合や、誰もが驚く設定、良い意味でバカバカしい設定などを盛り込んで、あっと驚くような作品を作りたい」と、意欲を語った。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2005年2月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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