◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
未確認生物やUFOなどの不可思議現象を、各企業や団体がジャンルを越えて共同で取り上げる「UOO Project(ウープロジェクト)」が発足。株式会社デジタルウルトラプロジェクトが映像商品として「DVD UOO PROJECT」を6月24日に発売する。価格は未定。販売はビクターエンタテインメントが行なう。 「UOO」とは、Unidentified Observable Organizerの略で、「未確認の観察可能な生命体、および組織」という意味。同プロジェクトは「子供たちに敷居の低い科学を」、「あの頃、少年だった今の大人たちに、もう一度夢を」をコンセプトにしており、UFOや宇宙人、ネッシーやスカイフィッシュなど、探求欲を刺激される題材を科学的に調査・分析。それを通して、科学への興味を喚起させようという意図で企画された。
プロジェクトには、コンセプトに賛同した業種の異なる企業が参加。それらの生き物や現象を映像としてDVDで販売したり、ブロードバンドやテレビで放送。さらに、プロジェクトが保有する未確認生物のキャラクターを使った、ライセンスビジネスも展開していくという。
第1弾商品となる「DVD Uoo PROJECT」の収録時間は約80分で、「幻獣/妖怪集」、「日本の未確認生物」、「世界の未確認生物たち」、「驚愕のUFO編」などのコンテンツを収録。具体的には、アイルランドに棲む湖の幽霊「プーカ」、パプアニューギニアの肉食凶暴獣「ミゴー」、渋谷NHK上空を浮遊するUFO、東京湾上で分離する葉巻型UFOと小型UFOなど、いずれも初公開の映像を収録しているという。 さらに、参考映像としてネス湖の「ネッシー」、振り返る「ビッグフット」、オカナガン湖の「オゴポゴ」などの収録も予定している。
ナレーターはアイドルの小倉優子さんが担当。特典映像には、ナレーターに初挑戦した彼女の奮闘ぶりや、記者会見の模様なども収録されるという。また、デジタルウルトラプロジェクトの作品ということもあり、海外での証言者達の吹き替えを佐原健二さん、西條康彦さん、黒部進さん、森次晃嗣さんら、ウルトラマンにゆかりの俳優達が担当している。
この映像はDVDだけでなく、同プロジェクトに参画している「Yahoo! 動画」やオンデマンド放送の「ひかり de DVD」などでも提供される予定。さらに、携帯電話ではポニーキャニオンの「@PONYCANYON」が、出版社からは学研「ムー」、宝島社、徳間書店「ハイパーホビー」、笠倉出版社。新聞社からは東京スポーツなどが参画しており、それぞれの分野で未確認生物、UFOなどを取り扱い、UOOムーブメントを後押しする。
■ 科学的に否定することで、科学の面白さがわかる 都内で行なわれたプロジェクトの発表会場では、俳優の黒部進さん、小倉優子さん、信州大学の花里孝幸教授、神奈川大学アドベンチャークラブOBの飯倉剛さん、早稲田大学探検部の馬上寛さん、海外での調査を担当したソマーズ・ディクランさんらが出席。トークショー形式で「巨大怪獣はいるか?」、「子供達に科学に興味を持ってもらうためには?」などの熱い議論が交わされた。 「若い頃、アフリカなどを何カ月も旅して様々な冒険をした。そのことが、今の自分のコアになっている。自分の子供達や、今の子供たちにもそういう冒険をして欲しいし、そういう経験が役に立つ日が必ず来ると思う」と語るのは黒部さん。未確認生物を追い求めた旅ではなかったというが「そういったものを追い求める気持ちをキッカケにして、広い世界に憧れを持って欲しい」と語る。
続いて、神奈川大学の飯倉さんが、三浦半島でクビナガリュウを彷佛とさせるような不思議な死骸を見つけた時の体験談を披露。「最初は大きなクラゲかサメの死骸にも見えましたが、腐敗臭はなく、骨を広げると3mもあった。何か得体の知れないモノだと感じた」とのこと。その後マスコミが、大学や水族館などの研究機関に鑑定を依頼したが、明確な正体は不明だという。DVDはその謎にも迫る。 パプアニューギニアを旅した早稲田大学の馬上さんは、道中撮影した映像を今回のDVDに提供。そこにも未知の生物が映し出されているという。また、ソマーズ・ディクランさんはアイルランドで証言情報をもとに、湖に棲む巨大生物を探索。それらしき映像もとらえらとのこと。 しかし、湖に棲む巨大生物に否定の意見を突きつけたのは信州大学の花里教授。「巨大生物の存在は、それが何を食料にしているかを考えなくてはならない。アイルランドの湖の大きさから見ても、そんな巨大生物が何世代も生き抜けるほどの頭数が生きているとは思えない」と、科学の視点から見解を披露した。 しかし、こうした否定意見にも込められたメッセージがあるようで、花里教授は「宇宙人や巨大生物など、みんながワクワクするものを否定するのはつまらないことだと思われるかもしれない。でも、そういう不思議な事象を“ある視点から見れば説明できる”という科学の考え方は面白いもの。子供達は否定することから科学の楽しみに気付くかもしれない」と語った。 小倉優子さんはUOOについて聞かれると「妖精が好きなので、妖精がいたらいいと思います」とコメント。残念ながら今回のDVDでは妖精は探索されていないが「巨大生物も、怖くないのだったら、いて欲しいと思います」と笑顔を見せ「ナレーションのお仕事は初めてなので頑張りたいです」と抱負を語った。
□UOO PROJECTのホームページ
(2005年2月18日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |