◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
ソニーは24日、フロントプロジェクタ用高温ポリシリコンTFT液晶パネルにおいて、配光膜の無機化に成功し、その製造技術を確立したと発表した。あわせて液晶駆動方式としてフィールド反転方式を導入することで、開口率やコントラストの向上も図れるという。同社ではこれらの技術を「BI:NA6」(ビーナシックス、開発コードネーム)と名付け、2006年春より順次パネルの商品化を行なう。
液晶を挟む2枚のガラス表面上の配光膜は、フロントプロジェクタの光源からの長時間の光の照射を受けるため、高輝度化が進むほど、経年劣化の影響を受けやすくなっていた。今回、SXRDにおける配向膜無機化技術ノウハウを参考に技術検討を行ない、新液晶材料開発と、無機配向膜成膜プロセスの最適化を実現し、無機化が可能となった。 光による経年劣化の影響を受けにくい無機材料を使うことで、従来比約4倍の耐光性値を実現したという。さらに、従来の配向膜成膜プロセスで必要となっていたラビング工程(配向性をもたせるためにこする工程)が不要となるため、さらなる高画質化が図れるとしている。 あわせて液晶パネルの水平1ラインごとに電圧をかけて液晶を駆動させる従来の方式に変わり、パネルの1フィールドごとに電圧をかけて液晶を駆動させる「フィールド反転方式」を採用。従来起きていたラインごとの電圧差による配向乱れを抑えるとともに、コントラストや開口率の向上を実現したという。 開口率は約10%向上し、コントラスト比は約5倍にまで高めることができる。画素ピッチは11.5μmとなり、さらなるパネルの小型化が可能となる。 □ソニーのホームページ (2005年2月24日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |