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三菱、62V型のリアプロジェクションテレビを発売
-HD2+パネル搭載。大画面を楽しむ「ニューリビング」を提案


2月28日発売

標準価格:オープンプライス


 三菱電機株式会社は、DLP方式を採用した62V型リアプロジェクションテレビ「62-DL5」を2月28日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は70万円前後の見込み。

62-DL5

 DMDデバイスには、0.8型1,280×720ドットのHD2+パネルを採用。ミラーの取り付け孔を大幅に小型化して乱反射を低減したほか、ミラーをよりなめらかな鏡面に仕上げることで反射率を改善した。コントラスト比は業務向けの従来製品(65-DL1)比で約40%改善し、「メリハリある。黒の引きしまった映像を再現する」という。なお、輝度やコントラスト比の数値については非公開。

 またカラーホイールには新たにダークグリーンを追加し、DLP特有の暗部ノイズを低減するとともに、滑らかな階調表現を実現したとしている。赤、青、緑、マゼンダ、シアン、イエローの6色を個々に調整可能な「カラーイコライザー機能」も搭載している。

 テレビチューナは地上アナログを2系統装備するが、地上/BS/110度CSデジタルチューナは搭載しない。映像入力端子はDVI(HDCP対応)×1、コンポーネント×1、D端子×2、S映像×3、コンポジット×3を装備。3次元Y/C分離回路も搭載している。また、外部入力映像のマルチ表示(2/3/9画面)が可能となっている。

 ランプは高圧水銀ランプ「VLT-62LP」を採用し、交換用ランプ1基が同梱される。ランプ寿命は5,000時間で、ユーザー交換も可能となっている。10W×2chのステレオスピーカーを内蔵。消費電力は190W(待機時3.2W)。外形寸法は1,483×505×1,109mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約63.4kg。

 販売方法については、量販店での大々的な展開は予定せず、AV機器との接続や設置などの対応が可能な三菱電機の関連取扱店やAV関連ショップ、家具の販売店などを予定しているという。

奥行きは505mm 背面に2系統の地上アナログチューナやDVI端子などを備える 前面パネルを開けてランプを交換
リモコンは10/11/12キーが無いタイプ 他社製リアプロ(左)とPDP(右)との比較


古賀良男 リビング・デジタルメディア事業部 副事業本部長

 三菱電機役員理事 リビング・デジタルメディア事業部 副事業本部長の古賀良男氏は「(国内で)いままでも何度かリアプロの製品化を試みてきたが、うまく市場は立ち上がらなかった。しかし、DVDなどのハードウェアや、地上デジタル放送やDVDビデオなどのソフト、さらに住環境などの点で大画面を楽しむ環境が整ってきた。それに伴い、大画面テレビへのニーズも高まってきている」とリアプロ市場参入の理由について解説。

 さらに、「リビングルームも年々広くなり、さらにいままでのCRT方式に変わり、液晶やDLPなどのデバイスにより小型化が可能で、年々低価格化している。三菱電機の持つ“画像処理”や“光学系”、“映像表示”などの技術を生かして、大画面の迫力ある映像を体験できる“ニューリビング”を提案していく」と説明した。

 また、今後は50型などのより小型化したプロジェクションテレビの開発も予定しているほか、地上デジタルチューナの内蔵についても検討。さらに、ハイビジョン対応のHDDレコーダの発売も予定しているという。

 リビング・デジタルメディア事業本部 京都製作所 菊池修二所長は、「多くのメーカーが、リアプロに参入していることもあり、今後“第3のテレビ”として伸びると考えている」とし、2005年度の販売目標を2万台、2006年度で3万台と予測。また、DLPの開口率の高さや、消費電力の低さなどをアピールした。

リビングの広さは年々広くなるとともに大画面化への要求も高まる 映像処理技術の強みなどを生かして製品化

□三菱電機のホームページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/

(2005年2月25日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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