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三洋電機株式会社は16日、外形6.8mm、高さ55mmの「ピン形リチウムイオン充電池(RU655)」を開発したと発表した。量産導入も決定しており、2005年夏より市場投入する予定。当初月産数量は10万個。MP3プレーヤー、携帯電話、ワイヤレスヘッドセットなどでの利用を想定している。 体積比で、単4電池の約1/2、単3電池の約1/4の小型リチウムイオン充電池。電池容量は120mAh。充電電圧は4.2V。重量は5g。 親構造を採用したことで小型化を実現。電池内部の正極、負極、セパレータを巻取る際の巻芯を電池端子と兼用することで、小径化した際の容量ロスを抑えたという。さらに、巻芯はマイナス端子、及び蓋の役割も担っており、部品の簡素化も図っている。 サイズは小型になるが、従来の円筒形リチウムイオン充電池の正極・負極と同様の構造/組成を採用しているため、コイン形電池よりも高エネルギー密度、大電流放電を実現したという。体積エネルギー密度は243Wh/I、質量エネルギー密度は89Wh/kgとなっている。 同社はこの電池の利用分野について「高エネルギー密度の電池が必要とされるMP3プレーヤー、大電流放電特性が要求されるワイヤレスヘッドフォン、ノートPC用のブリッジバッテリーなど、多岐に渡る用途への展開が期待できる」と説明。さらに、「従来では不可能だった小型電子機器のデザインが可能になるほか、角型リチウムイオン充電池やポリマー電池で設置に制約を受けていた基板や電子機器内のスペース問題が解消できる」としている。
□三洋のホームページ
(2005年3月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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