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松下電器産業株式会社は、光ネットワーク上で機密情報を安全に伝送できる「量子ゆらぎ拡散暗号方式」を採用した高速伝送装置を玉川大学と共同で開発。4月より実証実験を開始する。
光アクセス網での映像配信や個人情報通信の伝送を安全に行なうことができる暗号化装置。光を検出する際に不可避に発生するランダムなゆらぎ(量子ゆらぎ)を利用し、第三者が伝送情報を傍受しようとしても、そのゆらぎに情報が埋もれるため、解読できない。光ネットワークへの導入を容易にすることで、光伝送の高速性を生かしながらセキュリティ性能を飛躍的に向上できるという。 20km以上の遠方の受信者にも暗号化を施しつつ、良好な信号伝送が可能。従来のソフトウェア処理暗号と異なり、全数探索攻撃によっても解読できないため、より高い安全性を実現。また、通常の光通信システムと同様の光伝送方式(光強度変調・直接検波)を採用しているため、光伝送本来の高速性を生かし、ハイビジョン映像などの高速データ転送にも応用できるという。 今回の新伝送装置の開発は以下の新技術により実現している。
(2005年3月30日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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