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NEC、1Gbps無線伝送が可能なミリ波トランシーバを開発
-ハイビジョンのリアルタイム伝送で壁掛けTVも容易に


4月1日発表


2台の受信機を使うダイバーシティ方式を採用

 日本電気株式会社(NEC)は1日、60GHz帯のミリ波を使った新しい映像伝送技術と、それに使用する小型ミリ波トランシーバを開発したと発表した。

 映像信号とステレオ音声信号を約1Gbpsのデジタル信号に変換し、光ファイバなどの高速有線伝送で使われている「ASK変調方式」を用いて60GHz帯で伝送する技術。

 現在開発が進められている2.4GHz帯や5GHz帯の無線LAN、UWB(Ultra Wideband)などの伝送技術に比べ、広い周波数帯域が使用できて、電波干渉にも強いという。また、ハイビジョン映像でも圧縮せずにワイヤレス伝送が可能で、家庭での壁掛けテレビも容易に実現できるとしている。

 送受信に使うトランシーバは、すべてのミリ波部品をセラミックモジュールに内蔵したことで、70×50×15mmに小型化。また、トランシーバは1台のテレビに2台使用する受信ダイバーシティ方式で、屋内での使用での課題であった伝送遮断を大幅に削減したとしている。

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0504/0103.html

(2005年4月1日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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