|
株式会社アイ・オー・データ機器は2日~3日にかけて、PCパーツブランド「挑戦者」の設立3周年イベントをショールーム「I・OプラザAKIBA」にて開催。iTunesとの連動機能を搭載したNAS自作キット「白箱(仮称)」などが展示された。 「白箱(仮称)」は、2台までの3.5インチHDDを内蔵可能なNAS自作キット。IDEのHDDを別途購入し、白箱に装着することで、ネットワークHDDとして利用できる。発売は4月末を予定しており、価格は2万円弱の見込み。
100BASE-TXのEthernetと2つのUSB 2.0端子を備えたNAS自作キット。最大の特徴は、アップルのオーディオソフト「iTunes」との連動機能を搭載したこと。白箱上のオーディオファイルをiTunesの共有フォルダとして認識し、白箱上のMP3ファイルなどが再生可能となる。 実際にiTunesから白箱を認識して、オーディオ再生するデモも行なわれていた。また、背面のUSB端子を利用してiPod上のオーディオファイルを白箱と同期する機能の搭載も検討しているという。 さらに、同社のネットワークメディアプレーヤー「AVeL LinkPlayer」との連係機能も搭載し、白箱上のMPEGファイルなどをLinkPlayerを通じてテレビに出力できる。2台のHDDは2台の容量をそのまま生かした「ストライピング」に対応する。なお、OSはLinuxベースで、白箱に搭載するHDDは一度PCとIDE接続してインストール作業を行なう必要がある。
会場では価格など、現段階での製品化に課題を抱える製品を展示した「お蔵入り直前コーナー」も設置。同コーナーの製品は、PC-9821関連製品や、HDDビデオプレーヤーなどを展示し、アンケートの人気が高ければ製品化を行なうという。 「ワイヤレスAVセット(仮称)」は、IEEE 802.11aの無線LANを利用したビデオ/オーディオ無線伝送ユニット。リモコンコードも無線伝送され、別部屋に配したDVDプレーヤーやビデオデッキなどを、自室のテレビで視聴できる。 AVセットに入力された映像は、ソースを問わずMPEG-2に変換されて、無線LANでレシーバーに転送される。レシーバー側ではそのMPEG-2ファイルをデコードして再生する。入出力端子は、コンポーネント、S映像、コンポジット、アナログ音声を装備。コンポーネント信号はD1(480i)までの対応となる。 製品化に近いレベルまで開発は進んでいるが、各ユニットにMPEGのエンコーダ/デコーダや無線LAN機能などを搭載することから、価格が4万円強と高くなってしまうという。そのため、アンケートの結果を見て、製品化を判断したいという。
また、LinkPlayerの発表会などで参考出展されたHDD搭載のポータブルビデオプレーヤー「MovieTank Portable」もお蔵入り直前コーナーに展示となった。 MPEG-4やMP3などの再生が可能なAVプレーヤーで、39,800円程度での発売を検討していたが、PSPなどのより安価なビデオプレーヤーの登場や、市場があまり拡大していないこと、MPEG-2の再生に対応できないことなどが現在の課題となっているという。 さらに、ビデオスケーリング機能やコンポーネント出力が可能なグラフィックチップ「DeltaChromeS8」を搭載したファンレスビデオカード「GB-S8FL/AGP」や、DeltaChromeS8搭載のPC-9821用ビデオカード、シリアルATAカードなども展示。ともにアンケートで1,000件以上の要望があれば製品化したいとのこと。
□挑戦者のホームページ (2005年4月4日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|