USEN、ISP/キャリア不問の無料動画配信「GyaO」 －「早急に1,000万人の視聴者獲得を目指す」

ロゴマーク。GyaOはアイスランド語で、地球上の全ての大地が生まれる、地球の裂け目を意味する

4月6日より試験放送開始

GyaOのトップページ。なお、試験放送および正式放送時にはデザインが変更される場合がある

　最大の特徴は、ネットワーク事業者やISPを問わずに利用できる動画配信サービスであること。年齢や性別などのプロフィールとメールアドレスを登録するだけで視聴が可能。配信はビデオ・オン・デマンド形式となっている。

　再生にはWindows Media Player 9を使用するが、一部コンテンツはWindows Media Player 10でのみ再生できる。1Mbps以上の常時接続環境が必要で、配信帯域は384kbps、768kbpsの2種類を用意する。

　提携するコンテンツ事業者、キャリア、顧客流入を促進するISPやポータル事業者、広告営業を行なう広告代理店などと収益をシェアするビジネスモデルを採用。広告やマーケティングの方法としては、テレビと同じように本編と本編間にスポットCMが挟まれるほか、CMと連動したバナー広告も表示される。

　また、企業は番組ごとにスポンサーになれるほか、半年後を目処に顧客プロフィールに基づいたセグメント広告も実施するという。

　サービス開始当初予定されているコンテンツカテゴリは以下の通り。取り扱うタイトル数は未定だが、同社は「早期に500タイトルのラインナップを揃えたい」としている。

• 映画(洋画、邦画、ショートムービー、映画情報番組など)
• ドラマ(韓国ドラマ、海外ドラマ、サスペンスドラマなど)
• 音楽(ライブ、音楽情報番組など)
• アイドル・グラビア
• バラエティー
• アニメ
• ニュース
• ラジオ
• スポーツ
• ドキュメンタリー
• 教育・学習
• 映像ブログ

　なお、同社は今後の展開について「テレビ各局とは競合関係をとらず、ブロードバンド上で新たな事業を共同で開拓したり、テレビ局が有する豊富なコンテンツをGyaOで段階的に活用するなど、広範な協調関係を築くべく協議を行なっている」という。

　また、インターネット関連の企業とは「最大のブロードバンドユーザを有するNTTを始めとするキャリアやISP数社とも協議を進めており、それぞれのユーザーが良好な環境でGayOを利用できるよう、順次連携を図っていきたい」としている。

　なお、同社は2004年よりエイベックス・グループ・ホールディングスへの資本参加やギャガ・コミュニケーションズの連結子会社化などを行ない、コンテンツ力の強化に務めてきた。今回のサービスでは2社のコンテンツだけでなく、そのほかのコンテンツ事業者、プロダクションなどとも積極的に協議を進めるという。

　さらに、配信方法や配信期間、配信システムの多様化も検討。具体的には、アーカイブでの継続提供、期間限定提供、地域限定提供、特定時間帯提供、特定視聴者のみ提供などを想定。将来的にはダウンロード形式での提供も考えているという。

　また、PCを使った視聴だけでなく、STBなどを使ったテレビでの視聴も想定。「USENでは専用STBなどを用意しないが、各社の機器などにも対応を図っていく予定」としており、既存のSTBを使った受信や、サードパーティー製STBの可能性を示唆している。

　なお、サービス開始を記念し、プレゼントキャンペーンも実施される。まず、開局記念キャンペーンとして4月6日から7月14日まで、会員登録をしたユーザーを対象に、毎日1人に10万円が当たるキャンペーンを100日間実施する。プレゼント総額は1,000万円。

　また、番組視聴強化キャンペーンとして、4月25日から7月31日まで、番組視聴者にプラズマテレビやDVDレコーダなどがプレゼントされる。さらに、4月6日から5月31日まで、自身のホームページやブログにGyaOのバナーやリンクを貼り申請すると、先着1,000名にDVDソフトをプレゼントする。

□USENのホームページ
http://www.usen.com/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.usen.com/corporate/release/2005/pdf/050405_01.pdf

(2005年4月5日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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