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米Texas Instruments(TI)は現地時間の11日、1,920×1,080ドットのフルHD解像度の表示機能を備えたDLPチップの量産品質評価試験が完了し、顧客メーカーに向けて量産出荷を開始していることを明らかにした。
同チップを利用したリアプロジェクションテレビは、LG電子、サムスン、東芝などが開発を進めているほか、同日にフロリダ州のオーランドで行なわれた三菱電機の発表会において、三菱電機が1080p対応の52~73インチのリアプロジェクションテレビ5機種を発表したという。 量産が開始されたのはSmoothPicture技術を利用した0.8型/1080p対応のDLPチップ。チップ自体の解像度は公表されていないが、DMD素子のミラーを通常の2倍の速度で駆動させ、1つの微細鏡画素から2ドット分の描画画素を作り出すSmoothPicture技術を利用することで、1,920×1,080ドットの1080p表示をサポートしている。 また、新たにSmoothPicture技術と同時に利用できる輪郭強調技術「SharpPicture」を搭載。鮮鋭ながら、「滑らかで切れ目のない映像を実現する」という。 さらに、DarkChip2より搭載されているコントラスト比改善技術「DynamicBlack」や、DarkChip3に搭載されたアーキテクチャなども引き続き採用している。 量産化が開始されたことについて同社は「同チップを使ったリアプロテレビは、米国に出荷される最初の1080p対応量産テレビになる」とした上で、「手ごろな価格の1080p DLPテレビは2005年7月には流通するだろう」と予測している。
なお、同社は3月に行なわれた発表会において、DLPリアプロジェクションテレビの高画質/高付加価値モデルには、Smooth Picture技術を利用した0.8型/1080p対応のDLPチップを、低価格モデルでは、0.5型/720p対応のDLPチップを展開するとしている。
□TIのホームページ
(2005年4月14日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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