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アップルコンピュータ株式会社は、「Final Cut Pro 5」、「DVD Studio Pro 4」、「Motion 2」などのプロ向け制作ソフトの最新版を統合した「Final Cut Studio」を6月上旬に発売する。AppleStore価格は128,000円で、アップグレード版は、従来のFinal Cut Proユーザ用が75,000円、Production Suiteユーザ用が52,000円となる。
ビデオ編集ソフト「Final Cut Pro 5」は、「IMX codec」を採用。従来のHD対応DVコーデック「DVCPRO HD」に加え、ソニーの放送向けディスクシステム「XDCAM」にも対応し、XDCAM対応機からのコンテンツをネイティブ編集できるようになった。また、パナソニックのP2メモリーカードにも対応している。 更に、HDVをネイティブサポートし、コーデック変換なしにHDVの編集が行なえる。 また、再生しながら解像度やフレームレートを自動で調節する「Dynamic RT」システムを採用し、「複雑なエフェクトをリアルタイムで見られる」としている。オーディオ機能では、最大24chを24bit/96kHzで取り込めるようになった。
DVDオーサリングソフト「DVD Studio Pro 4」はHD DVDに対応し、対応ドライブでHD DVDの作成が可能になった。HD DVDディスクの作成に対応したソフトは「DVD Studio Pro 4」が世界初となる。ネットワーク接続した複数のMacintoshでエンコード効率を向上させる分岐エンコーディングツールも搭載している。18日より米国で開幕するNAB 2005では、東芝が年内発売を予定しているHD DVDプレーヤーと共に展示される。 音楽制作ソフト「Soundtrack Pro」は、5,000種類以上の著作権フリーのオーディオループとサウンドエフェクトを搭載。「Intelligent Find-and-Fix」機能で、ポップノイズなどの問題を自動で修正する。マルチトラックミキサーを内蔵し、共通のエフェクトを複数のトラックに適用したり、バスを使って共通のトラックをグループ化することも可能。 また、モーショングラフィックソフト「Motion2.0」は、3D回転などの130以上のフィルタと、火花、泡などの動画を自動で生成する50以上のパーティクルが入っている。新たにMIDIをサポートし、キーボードを演奏したり、MIDIコントローラのフェーダなどの操作でアニメーションに変化を起こしたりといったことが可能になった。 各ソフトは単品での発売も行なわれ、AppleStore価格はFinal Cut Pro 5が98,000円、DVD Studio Pro 4が52,000円、Soundtrack Proが31,000円、Motion 2が31,000円となる。 パッケージには、上記ソフト以外に「Compressor 2」、「Cinema Tools 3」、「Apple Qmaster 2」も同梱される。 □アップルコンピュータのホームページ (2005年4月18日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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