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株式会社東芝は18日、テレビ新製品発表会を開催し、同社の製品戦略を明らかにした。同時にニューヨークヤンキースの松井秀喜選手のCMキャラクタ起用も発表。松井選手を起用した広告は薄型テレビ「face」のほか、HDD/DVDレコーダ「RDシリーズ」や、ノートPC「Qosmio」などのデジタルAV関連製品を対象に、5月下旬からテレビや新聞、雑誌などの各媒体で展開する。 ■ 20V/42V型液晶テレビを夏商戦前に投入
発表会では、東芝デジタルメディアネットワーク社の新倉諭副社長兼テレビ事業部長は、同社のテレビ事業戦略について解説。 「2004年はデジタル放送や、ハイビジョン放送の伸張など、テクノロジの進歩が大きかった。アテネ五輪もあり、デジタル家電市場では、特にテレビなどの映像機器について予想を上回るような伸びを見せた。その流れは2005年となってもとどまることはなく、ますます拡大していく。東芝もラインナップを拡大し、テレビ事業の強化を図っていく」と述べ、新製品のLH100シリーズを発表した。
LH100シリーズについては、「今年は東芝の創業130周年の年となる。“皆様に感動を与える”という130周年のテーマに違わぬ製品になっていると思う。“映像の東芝”をテレビ事業で支えていきたい」と意気込みを語った。 さらに、ラインナップの強化も予定しており、「夏商戦に向けて20V型と42V型の液晶テレビを投入する」という。LH100シリーズ以降も液晶テレビのサイズバリエーションを拡充していく方針で、「国内シェア15%、グローバルシェア10%を目指していく」という。
今後のテレビ事業戦略については、グローバル市場でフラットパネルのラインナップ強化を図るほか、SEDやIPS、CELL、HDDなどのコア技術を生かした製品開発、ゲームやソフトウェアメーカーとのアライアンスの強化などでシェア拡大を狙っていく。SEDについては「パネルは従来のロードマップ通りに8月に出荷を開始。最終製品は2005年度中、2006年の春に製品化の予定」という。 なお、PDPについては「日本市場では液晶が中心となるが、欧州向けの40型以上についてはプラズマテレビも投入していく予定」。また、SEDについては「50型からスタートし、その後サイズバリエーションを拡大していく方針」としている ■ 松井選手とともにチャンピオンへの道を歩む また、新倉副社長は、CMキャラクタに松井秀喜選手を起用することを発表。起用の理由について「パワフルでガッツ溢れるプレーと、そしてヤンキースという世界一のチームでプレイするというチャレンジ精神」を挙げ、松井選手によるビデオレターとLH100シリーズのCMを紹介した。 CMはテレビを見ていると、松井選手がバッターボックスに入った時に突然の来客。その場で「ちょっとタイムボタン」を押し、来客対応の後、松井選手のホームランシーンを見逃さずに確認できるというもの。 新倉副社長は、松井選手のビデオレターの「ワールドチャンピオンを目指す」という言葉を引き、「東芝のテレビはすぐにワールドチャンピオンとはいかないが、チャンピオンへの道を、1歩、2歩と進めていきたい」と意気込みを語った。
■ タイムシフトをより簡単に
また、東芝DM社テレビ事業部 TV商品企画部長の恩田貴弘氏は、LH100シリーズの製品コンセプトやターゲットユーザーについて解説した。 同社のアンケートの結果、コンテンツや最新機種への興味が高い「アーリーアダプタ」と、ハードウェア機能に興味はないが、コンテンツはとことん楽しみたい「コンテンツ重視層」、価格や品質などは最低限で納得できる「マジョリティ層」の3つの購買層があると分析。LH100シリーズはこのコンテンツ重視層に向けて、テレビをより便利かつ簡単に使えることを重視し、HDDによる「タイムシフト」を提案していくという。 □東芝のホームページ (2005年4月18日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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