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ヤマハ株式会社は、ユーザー自身でHDDを搭載できるCDレコーダ「CDR-HD1500」を6月上旬に発売する。価格は78,750円。カラーリングはゴールドとなっている。 工場出荷時にはHDDを搭載していないが、ユーザーが任意のHDDを別途用意し、プレーヤー内に搭載させることができる。CDR-HD1300の後継モデルとなっており、HDD容量は20GBから400GBまでに対応。インターフェイスはIDE。同社ではSeagateのBarracudaシリーズ「ST3160021A」(160GB)と、「ST3160011A」(80GB)で動作確認を行なっているほか、純正専用HDD「YHD-1601S」(160GB)も用意する。YHD-1601Sの価格は26,250円。なお、HDDの動作保証は純正HDDのみとなる。 CD-R/RWドライブを搭載し、通常のCDプレーヤーとして利用できるほか、CDからリッピングした楽曲を、搭載したHDDにPCM方式で非圧縮保存が可能。最大10倍速でリッピングが行なえる。 さらに、HDDからCD-R/RWへ楽曲データを、CD-Rで最大8倍速、CD-RWで最大4倍速でムーブが可能。また、CD-Rへムーブする際は、記録するピット長を長く取ることで、記録信号品位を向上させるという独自の技術「オーディオマスター」が利用可能。 オーディオマスターは、再生時の線速度が従来の1.2m/秒から1.4m/秒になるように記録することで記録信号のバラツキを相対的に吸収する技術で、再生時のジッタを低減させ、原盤なみの高音質CD-Rが作成できるという。なお、オーディオマスター機能を利用した際の書き込み速度は4倍速固定となる。さらに、24bitのA/D、D/Aコンバータを搭載している。 著作権管理機能としてSCMS(シリアル・コピー・マネージメント・システム)に準拠しており、デジタルコピーは第1世代のみ可能。具体的には、音楽CDをHDDにデジタルコピーすることは可能だが、HDDからCD-R/RWへのコピーは行なえない。CD-R/RWに記録する際は全てムーブとなり、HDDからデータは削除される。 なお、CDR-HD1500はデジタル入力端子も備えており、外部のCDプレーヤーなどから入力したデジタル信号をHDDに記録可能。ただし、その際もHDDからCD-R/RWへはコピーできず、ムーブとなる。また、別の音源からデジタルコピーしたCD-R/RWは、HDDにコピーできない。 HDDに記録した音楽データは編集が行なえ、曲の分割、曲間調整、CDごとに異なる音量差のレベル調整などが可能。また、CDをタイトルごとに管理する機能も備えている。さらに、S映像とコンポジットの映像出力も各1系統装備。テレビなどと接続し、HDD内の曲情報を一覧表示できるほか、各種設定などもOSDメニューから行なえる。 CDのタイトル名などは付属のリモコンで入力できるほか、PC経由で入力・編集可能なソフトウェア「Title Editor」が付属。RS-232Cポート経由で、HDD内の楽曲データにタイトル名などを加えられる。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。なお、リモコンはCDR-HD1300に付属するものを改良しており、タイトル入力がより容易になったという。
外部入力端子として、光デジタル、同軸デジタル、アナログ音声を各1系統装備。出力端子として光デジタル、同軸デジタル、アナログ音声を各1系統備えている。外形寸法は435×414.5×115.5mm(幅×奥行き×高さ)。HDDを含まない重量は8.2kgとなっている。
□ヤマハのホームページ
(2005年4月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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