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株式会社アイ・オー・データ機器のPCパーツブランド「挑戦者」は、アップルのオーディオソフト「iTunes」からオーディオサーバーとして認識できるNAS自作キット「LANTANK(SOTO-HDLWU)」を5月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後の見込み。
SOTO-HDLWUは、4月にコードネーム「白箱」で開発表明されたLAN HDD自作キット。別途3.5インチHDDを購入し、装着することで、ネットワークHDDとして利用できる。利用できるHDDはパラレルATAのみで、シリアルATAには非対応。 HDDは2台まで装着可能で、400GB HDDを2基装着すれば800GBまでの拡張が可能となる。ドライブ1台で運用する「シングルモード」と、2台のドライブを1つの領域としてまとめて利用する「スパンニングモード」、データを2つのドライブに同時に書き込む「ミラーモード」の3つのHDDモード用意。HDDモードはOSインストール時に選択する。 SH系のCPUを内蔵し、OSはDebian GNU/LinuxのSH移植版を採用。なお、LANTANKにOSをインストールするためには、HDDを直接デスクトップPCとIDEケーブルで接続して、インストール作業を行なう必要がある。 通常のLAN HDDとして利用できるほか、iTunes上でサーバーとして認識される「Musicサーバー」機能を搭載。LANTANKのshare/soundフォルダ以下の音楽ファイルを、iTunesでリスト表示して指定した曲をストリーミング再生きる。 iTunesで利用しているDAAP(Digital Audio Access Protocol)に対応したサーバーモジュール「mt-daapd」を搭載。iTunes以外のDAAP対応オーディオソフトからも、ミュージックサーバーとして利用できる。ただし、Windows系のオーディオソフトでの採用例はほとんどない。なお、音楽ファイルのID3Tag内の日本語はUTF-8で記載する必要がある。 また、Appleによるネットワークプロトコル「Bonjour(旧Rendezvous)」にも対応しているため、BonjourをインストールしたPC/Macintoshであれば、難しい設定を行なうことなく、デバイスを認識できる。WebDAVを利用したWebフォルダ機能や、httpサーバー、FTPサーバー機能も搭載している。GUI設定による、動作ステータスの確認や、各種設定が行なえるほか、Telenetによるリモート操作も可能。 さらに、Wizdサーバー機能も搭載。同社のネットワークメディアプレーヤー「AVeL LinkPlayer」から、LAN TANK上のMPEG-2動画やMP3/WMAファイルなどを再生できる。 100BASE-TX対応のEthenetを装備。USB端子×2も備えており、USB HDDやストレージクラス対応のデジタルカメラなどをマウントできる。対応OSはWindows 2000/XPとMac OS X 10.3。なお、Mac OS XでのブラウザにSafari 1.2を利用する場合、Webフォルダ機能は後日対応予定という。外形寸法は、68×265×131mm(幅×奥行き×高さ)。
なお、挑戦者はPCパーツ向けのブランドで、パワーユーザーをターゲットにしている。そのためアイ・オー・データ製品のようなサポートはなく、“自分で問題を解決できる”ユーザー向けのブランドとなっている。今回のSOTO-HDLWUは、難度が最高の「ムズカシィ~」となっており、ヘビーユーザー向けの製品という位置づけだ。 □挑戦者のホームページ (2005年5月20日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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