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日本放送協会(NHK)は25日、同協会がBS/地上デジタルで放送している全ての双方向番組において、6月1日からインターネット経由の番組参加を可能にすると発表した。さらに、BSデジタルハイビジョンで放送している双方向番組「地球☆ゴーラウンド」を6月1日にリニューアル。クリスマス特番で実施した多人数でクイズに参加できるシステムをレギュラー化することも明らかにした。 従来、NHKの双方向番組に参加するためには、デジタルテレビやチューナに内蔵されたモデムを利用し、電話回線と接続。放送局と双方向通信を行なう必要があった。しかし、一部のCATV電話やIP電話、直収型電話(日本テレコムおとくラインなど)を利用している環境では、双方向につながらず、番組に参加できないケースがあった。 そこで同協会では、地上デジタルの受信に対応したテレビやチューナには、Ethernet端子が装備されていることから、インターネット経由での双方向通信対応を決定した。これにより利用している電話会社に関係なく、インターネット接続環境さえあれば番組に参加できるようになる。なお、ネットワークの接続設定はデータ放送画面から行なう。 同協会はそれ以外の利点について、「モデムを利用した際は通信料が気になるという声が多かったが、インターネット経由での接続でプロバイダとの契約が定額制の場合は、通信料はその中に含まれるため、気にならなくなる」と説明している。 なお、これに関連して、BSデジタル放送推進協会と日本ベリサインは、BSデジタルテレビ放送の双方向サービスにおいてベリサインのSSL暗号化通信を行なう、ルート証明書提供のライセンス契約を締結している。
□ニュースリリース(日本ベリサイン)
■ 地球☆ゴーラウンドがリニューアル これに併せて、双方向番組の「地球☆ゴーラウンド」もリニューアルする。毎回1つのテーマを決め、それに関する世界の国から出題されるクイズを、3組の出演者がプレゼンテーション。視聴者もリモコンを使って解答者として参加するクイズ番組で、毎週土曜日20時から放送されている。 同番組では、2004年12月25日に放送したクリスマス特別番組で、最大3台の携帯電話からのクイズ解答に対応したシステムのトライアルを実施。通常のテレビリモコンと合わせて、最大4名までが同時にクイズに参加できる放送を行なった。 番組デスクの田中寛氏は、「トライアルの結果は5,813人の参加者の内、1,309人が携帯電話での参加だった。反響も“家族で成績を競うことが出来て盛り上がる”、“携帯の成績がテレビ画面に表示されて新鮮”と好評で、今後も多人数で番組に参加したいという要望が多く集まった。そこで、システムを定時番組向けに改修した」と話している。
システムはレギュラー化にともない、携帯電話の参加人数が2台までとなり、リモコンと合わせて最大3人までが同時参加できるようになる。また、解答者の登録方法も簡略化。従来は指定されたアドレスに空メールを送信するというものだったが、今回はiモード、EZweb、ボーダフォンライブ! の各キャリアのメニューページから番組のサイトに移動し、登録できるようになった。
□NHKのホームページ
(2005年5月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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