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株式会社ティアック エソテリック カンパニーは、三菱電線工業株式会社と株式会社アクロジャパンと共同開発した、高級ケーブル「ESOTERIC MEXCEL(メクセル)」シリーズの新モデルを6月中旬より発売する。 ESOTERIC MEXCELシリーズは、内部導体、外部導体ともに純度99.9999%以上のストレスフリー7Nクラス銅を使用した高級ケーブル。 今回発売されるのはオーディオケーブル、スピーカーケーブルの計10製品。また、三菱電線工業の導体素材を採用した「7N-PC7100」も5月末より発売されている。型番や価格などは下表の通り。
MEXCELは、形状に係わらずに均一な絶縁が得られる「MEDIS(Mitsubishi Electro-Depositon Insulating System)電着絶縁法」を採用した導体素材。ギガヘルツ帯域の伝送時にも、フラットな再生を実現するとしている。
■ 7N-DA2100 MEXCELシリーズ 導体自体を編組にし、中空とした業界初の製造方法を採用したアナログ/デジタルオーディオケーブル。シースも中空の構造としたことで、中心と外周での表皮効果による伝送ムラを抑え、伝送特性を向上させた。シールドには、銅箔テープと編組ポリウレタン被膜銅線を採用している。
■ 7N-DA5100 MEXCELシリーズ 7NクラスCuを7本撚り合わせたホット側信号導体を採用。コールド/シールド側の外部導体は、7NクラスCuの編組と銅箔シールドの2重同軸構造となっている。 6本のポリエチレンチューブの撚り線仕様により、ホット側とコールド側に空気層を形成し、相互干渉を防ぐ。
■ 7N-DA6300 MEXCELシリーズ 2004年4月より発売中の「7N-DA6100 MEXCEL」シリーズと同様の2芯シールドタイプ構造。外径1.6φの単線導体をホット・コールドにそれぞれ採用している。シールドは7Nクラス銅の極薄平角MEXCEL素線よる編組を施した構造になっている。
■ 7N-S9000 MEXCEL
7NクラスCuにMEXCEL被覆による絶縁処理を施した素線と、架橋中空ポリエチレンを外径5.4φで編組した中空構造のスピーカーケーブル。テフロンで絶縁した導体をホット・コールド両方に採用している。 ホットとコールドの分岐部分には、アルミのくり抜き材に圧入したカーボンケブラーコンポジットスリーブを採用し、外部からの電磁波や静電気を吸収させるため、長尺使用にも適しているという。 ■ 7N-PC7100
7Nクラス銅の導体素材を採用した電源ケーブル。接触部分には鉄成分を含まない特殊リン青銅を採用し、24K直金メッキに加え、パラジウムメッキを施している。 さらに、平滑性を出すために、バフ仕上げを2度行なった後同じメッキ処理を施すことで、音質の向上に加え、接触抵抗の増大を防いで耐食性、耐摩耗性も強化した。 また、ケーブル部分は導体の絶縁体にポリオレフィン樹脂を採用。内部シースにはポリオレフィン樹脂にタングステン粉体とアモルファス粉体に加え、カーボンを練り込んだ「ハイブリッド高分子ポリオレフィン素材」を用いたことで、静電誘導によるノイズや電磁波ノイズも吸収する。
□ティアック エソテリック カンパニーのホームページ (2005年6月6日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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