|
日本電気株式会社とNECマグナスコミュニケーションズは8日、1画面にテレビ放送とインターネットのWebを同時に表示できるセットトップボックス(STB)「楽ビジョン」を製品化。同日よりCATV事業者向けに販売を開始した。価格は55,000円からで、今後3年間で80万台の販売を見込んでいる。 地上/BS/110度CSデジタル放送の視聴に対応したSTB。最大の特徴は、テレビ放送とインターネットのWebを1つの画面内に表示できること。これにより、放送と通信を融合させたサービスが実現できるという。 具体的な例としては、テレビを見ながらWeb経由で自治体からの緊急災害情報や安否確認ができたり、地域商店街からの広告表示や、クーポン発行、電子メールサービスを使った地域密着型情報の送受信などが可能。また、オプションでテレビ電話にも対応できるという。 さらに同社では「テレビ番組の関連情報を番組を見ながら検索できる。また、PCではなく使い慣れたテレビを利用してインターネットにアクセスできるため、子供から高齢者まで、誰もが簡単に情報の送受信ができるようになる」と、利点を説明している。
チューナ部は地上デジタルのパススルー/トランスモジュレーションの両方式に対応。BS/110度CSのトランスモジュレーション方式、i-HITS、JC-HITS、リマックスにも対応する。 拡張スロットを備えており、ネットワークボードを増設することでWAN側ネットワークに対応できるほか、ルータ機能も内蔵。宅内側に1系統のEthernet端子を備えている。さらに、B-CAS、C-CASに加え、もう1個のICカードスロットを用意。独自の住民サービス(住民基本台帳カードなど)に対応できる。 また、IPベースの放送サービスについては、MPEG-2/4とWindows Media Technology(WMT)もサポート。ビデオ・オン・デマンドのトリックプレーにも対応している。
出力端子は、D4×1、コンポジット×2、S映像×2、アナログ音声×3、光デジタル×1系統を装備。USB端子も備えている。
□NECのホームページ
(2005年6月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|