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日本ビクター株式会社は、フラッシュメモリプレーヤー市場に参入。スクエアフォルムを採用した「XA-MP101」と「XA-MP51」の2機種を7月中旬に発売する。メモリ容量と店頭予想価格はMP101が1GBで27,000円前後、MP51が512MBで20,000円前後の見込み。 カラーリングは1GBモデルがメタリックシルバー(-S)とメタリックブルー(-A)の2色。512MBモデルが、メタリックシルバー(-S)、メタリックブラック(-B)、メタリックレッド(-R)、パールホワイト(-W)の4色を用意する。
2機種の違いはメモリ容量のみで、そのほかの仕様は共通。外形寸法50×15×50mm(幅×奥行き×高さ)の小型筐体を採用。電源は単4電池1本で、重量は本体のみで約30g、電池込みで約42gとなっている。 液晶ディスプレイを搭載しており、筐体は丸みを帯びたスクエアフォルムを採用。メインキーを中央に、ボリュームキーを上部に配置し、片手でも快適に操作できるレイアウトを追求したという。なお、液晶ディスプレイは日本語と英語でメニュー表示が行なえるほか、27言語でID3タグ情報が表示可能。日本語の漢字表示もサポートしている。
再生対応フォーマットはMP3/WMAで、WMAのDRMもサポート。18bitΣΔ方式のD/Aコンバータを内蔵。ドライバにネオジウムマグネットを搭載したヘッドフォンを付属する。同社は「オーディオメーカーとしての音質へのこだわりを投入した」と説明している。再生機能としては、フォルダ内リピート再生などが可能だが、プレイリスト再生には対応していない。 また、MP3エンコード機能も搭載。アナログ音声入力を使ってコンポなどと接続し、PCを使わずにMP3フォーマットで録音できる。さらに、FMチューナとモノラルマイクも内蔵。ADPCM形式でラジオ番組の録音とボイスレコーディングが行なえる。 PCとの接続はUSB 2.0を使用。ストレージクラスに対応しており、専用ソフトなどを使わずに音楽ファイルや、そのほかのファイルを転送できる。ただし、転送速度はUSB 1.1と同じ12Mbpsまでとなっている。WMA DRMファイルの転送にはWindows Media Playerを利用する。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。
連続再生時間は最大約17時間(MP3 128kbps)。ヘッドフォンやネックストラップ、USBケーブル、アナログ音声ケーブルなどを同梱する。
■‘06年度に国内シェア10%を目指す
AV & マルチメディアカンパニー AVCアクセサリーカテゴリー長の斉藤学氏は、「音のビクターとして、満を持して今回の2モデルを発表する。いずれも音質はもちろん、ユーザーが音楽を楽しむ利用シーンの拡大や、使いやすさを追求した製品になっている」とし、同社のフラッシュメモリプレーヤー参入第1弾モデルの魅力を紹介。
同シリーズのターゲット層については「自分のスタイルを持ち、情報感度が高く、映画や音楽好きな“こだわりのある人”」と想定。「コアな層を中心として、その周囲の一般ユーザーへも広く訴求したい。そのために、キーワードを“スタイリッシュ&カジュアル”に決めた」という。 なお、XA-MP101/51のスクエアフォルムは「フラッシュメモリプレーヤーはスティックタイプが多いが、慣れるまではどうしても両手で操作することになる。スクエアタイプの筐体を採用することで、デジタルプレーヤーに慣れていない人でも、従来のMDなどと共通した、違和感のない操作が行なえる」とした。
また、XA-AL55をアームレスヘッドフォンタイプにした理由については、「‘99年に初めてアームレスヘッドフォンを発売して依頼、高い支持を得ており、2004年度にはアームレスヘッドフォン市場は、全体の55.3%を占めるようになった。スタイルと音質の両面で高く評価されているので、新しい利用シーンを創造するプレーヤーのベースとして採用した」とのこと。
斉藤氏は今後の予定について、「現在開発しているHDD型プレーヤーや、メモリ型プレーヤーの新モデルを順次展開する。また、コンポやカーオーディオと連携したソリューションとしての提案や、音楽配信との連動なども検討している」とし、販売目標として「‘06年度に国内市場でシェア10%を目指したい」と語った。
□日本ビクターのホームページ
(2005年6月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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